プロポーズの失敗から65年、恋心を抱き続けた81歳のカップルが結婚。

2009/07/07 08:54 Written by Narinari.com編集部

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結婚は勢いやタイミングが重要だが、人は生きている限りいつでもその瞬間が訪れる――。そんなふうに感じさせる話題が、英国で伝えられている。65年前のプロポーズを断られた男性が、その後も相手の女性とクリスマスカードで連絡を取り続け、81歳となった今年、再びアタックしたところ女性が承諾。7月4日に晴れて結婚式を挙げたのだ。

英ブリストルに住むマイケル・フィッターさんとメアリー・オーテンさんが出会ったのは、第二次世界大戦が終結した1945年のロンドン。当時高校生だった2人はやがて交際を始め、放課後にデートを重ねる毎日を過ごしていた。フィッターさんはオーテンさんとの結婚を夢見ており、16歳ながらプロポーズまでしていた。当然、オーテンさんは「まだ早すぎる」とフィッターさんの申し出を断ったという。

その後、2人は恋人としての関係を解消したものの友人関係は続き、クリスマスカードを毎年やり取りする間柄になった。大学を卒業して小学校教諭となったフィッターさんは、1953年に別の女性と結婚。2人の子供に恵まれた。一方のオーテンさんも、1950年代半ばに農家の男性と結婚し、3人の子供に恵まれている。それぞれの家庭を持って幸せをつかんだが、2人の関係は古くから知る良き友人として続いていった。

そんな2人に昨年、転機が訪れた。2月にフィッターさんの妻が79歳で、6月にはオーテンさんの夫が87歳で亡くなり、互いに独り身となったのだ。英紙デイリー・メールに「私の心の中にはいつも、彼女を思う小さな炎が灯っていた」と語るフィッターさんは、2人が独身に戻って「僕には彼女しかいない」とすぐに思ったという。最初のプロポーズから65年が経過した今年、フィッターさんは勇気を振り絞ってオーテンさんに再び手紙でプロポーズし、オーテンさんもこれを承諾した。

7月4日に行われた結婚式には、互いの子供や孫も詰めかけて祝福。フィッターさんの娘のジュリアさんは「2人の年齢で本当の愛が開花するなんて」と驚きつつ、「とても幸せそうで、素晴らしい日」と、父の新たな門出を手放しで喜んだ。フィッターさん自身も「この日が来るまで長かった。でも特別な日になったよ」と、抱き続けた恋の成就に感無量の様子。2人は結婚式の後、地元近くの温泉で有名なバースに3日間の新婚旅行に出かけたそうだ。

デイリー・メール紙電子版のコメント欄には「本当の愛は、いつまで経ってもなくならないんだね」「とても心温まる話だ」「フィッターさんはよく辛抱した」など、2人を祝福するコメントが多数寄せられている。

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