脱獄に使ったのはトイレットペーパーの芯、驚きの方法で逃走もすぐ御用。

2009/07/01 22:27 Written by Narinari.com編集部

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「刑務所からの脱走」と聞くと、映画「大脱走」(1963年)をはじめとする、スクリーンの中の話を思い浮かべがち。でも、「大脱走」も史実に基づいたストーリーですから、そう現実離れした話ではありません。しかも、現実に起こった話のほうが、よほど作り話のようなことも……。

事件が起きたのは6月22日、大学都市として知られる米国ミズーリ州中部のコロンビアでのこと。街の近郊にあるハワード郡刑務所から、カーティス・ジョーンズ受刑者が脱走を図りました。どんな大がかりな方法を使って逃げたのか。シャベルで穴でも掘ったのか、ダイナマイトで壁をぶち破ったのか、それとも外部から何らかの助けがあったのか。色々と想像は膨らみますが、彼が使用した“ツール”は意外なモノでした。

なんとそれは、トイレットペーパーの芯だったのです。

一見するとあまり脱獄の助けにはなりそうにないアイテムですが、ジョーンズ受刑者は、トイレットペーパーの芯を、自分の房のドアロックに詰まらせることを思い付きます。単純な方法ではありますが、きっちり閉じなくなったドアの状態に、係員も気がつかなかった様子。監視の目が甘くなったタイミングを見計らい、ジョーンズ受刑者は堂々とドアから歩み出て、そのまま徒歩で逃走しました。

まさかトイレットペーパーが脱走の道具として使われるとは、刑務所側も考えていなかったのでしょう。ジョーンズ受刑者の姿が見えないことに気が付いてから、看守や警備員などが大急ぎで探しましたが、時すでに遅し。刑務所内でジョーンズ受刑者を発見することはできませんでした。

しかし、幸い警察が捜索した場所にタレコミがあり、そう時間を置かずしてジョーンズ受刑者の居場所が判明。脱走から2日目には発見され、無事に逮捕となりました。ちなみに、今回の脱走が原因で、刑期がさらに長くなったことは言うまでもありません。

それにしても、ジョーンズ受刑者。実は今回が最初の脱獄ではありませんでした。数年前には、天井の穴をつたい脱走を図ったことがあるようで、このときも失敗に終わったそうです。

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