エバー航空のエリート機長、機内のトイレにビデオカメラ設置し盗撮。

2009/06/24 17:28 Written by Narinari.com編集部

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日本では連日のように発生している盗撮事件。中には社会的地位が高い職業につく人物が引き起こすケースも、たびたび報道されている。ケータイカメラや、デジタルカメラ&ビデオカメラの小型化により、以前よりも盗撮のハードルが下がったという要因もあるだろうが、たとえ出来心や軽い気持ちであったとしても、これまで積み上げてきたキャリアを瞬時に失墜させる犯罪だ。今回、台湾の航空機内で発覚した盗撮事件も、人生を滅茶苦茶にしてしまった一例と言える。

6月19日の「台湾網」の報道によると、盗撮事件が発覚したのはロサンゼルス発大阪経由台北行きのエバー航空BR167便の機内。1人の客室乗務員が、トイレの中をチェックしたところ、ティッシュボックスに仕込まれたデジタルビデオカメラを発見したという。

現場にいた人たちの証言によると、ロサンゼルスから大阪に到着し、台北へ向けて出発準備をしていた機内で、機長の金はとても落ち着かない様子だった。何度もトイレに足を運んだり、客室乗務員たちがトイレで着替えをしている最中に、何度もトイレのドアをノックしたりしていたそうだ。そのため、金機長の一連の行動を不審に思った客室乗務員がトイレの中を注意深く観察。すると、トイレに置かれたティッシュボックスの中から、カメラが出てきたという。カメラのデータはすぐに確認され、トイレにカメラを仕掛けたのは機長と判明。その場で「御用」となった。

エバー航空の聶国維副社長は、今回の事件に対して「遺憾の意」を表明するとともに、金機長は懲戒解雇処分となる予定だとしている。また、盗撮の被害が乗客に及んでいるかどうかは、現在調査中だ。しかしながら、この報道はメディアが“すっぱ抜いた”事件であり、エバー航空は当初緘口令を敷いていた。そのため、周囲からは「早急に事件の詳細を公にすべきだ」との批判が続出しており、エバー航空の今後の対応に注目が集まっている。

ちなみに、事件を起こした金機長は39歳。1995年にエバー航空に入社し、大型旅客機の機長も務めたこともあるエリートだった。同僚も今回の事件に対し「彼は優秀な人間」と語っており、事件を引き起こした本人が金機長だとはいまだ信じられないようだ。

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