ラサール石井が明かした「ドラマ『こち亀』の両津勘吉役でない理由」。

2009/06/20 06:31 Written by Narinari.com編集部

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7月から(一部は8月から)一斉に始まる今年の夏ドラマの中でも、いろいろな意味で最も注目を浴びている作品と言えば、なんと言っても「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(TBS系)。主人公の両津勘吉役に起用された香取慎吾が原作のイメージと大きく異なるとして、ネットから不満の声が上がっているのは周知の通りだが、アニメ版の声優や舞台で両津勘吉を演じてきたラサール石井が、今回のキャスティングについて初めて口を開いた。

ラサール石井はフジテレビ系で8年間放送されたアニメ版の声優を務めていただけでなく、1999年、2001年、2003年、2006年と4度に渡って公演が行われた舞台版でも両津勘吉役を務めている。声のイメージや背格好など、両津勘吉の雰囲気を醸すのに十分な条件を持ち合わせていることなどから、「こち亀」ファンの間では「実写化するならラサール石井しかいない」と言われてきた。それだけに、今回のドラマ化にあたり「なぜラサール石井ではなかったのか」という点を疑問視する声も多く、それがキャスティングに否定的な意見が挙がる一因となっている。

そうした中、ラサール石井は公式ブログの6月18日付けのエントリーで、自身が両津勘吉役に起用されなかった経緯などを説明している。

同エントリーによると、TBSが今回の企画を立ち上げ、まず原作者の秋本治にアプローチした際に、秋本治は「両津はラサール石井で」との希望を出したという。しかし、ラサール石井は「私も自分のことはよくわかっています」とした上で、「ゴールデンタイムの連続ドラマを担う主役と考えた場合、自分の任や年齢的な事も考え、またそれをこなすスケジュール調整も実際に難しい」との考えから、自ら辞退したことを明かしている。TBSには「どうぞ、私のことは気にせず、自由な人選をお願いします」と伝えたそうだ。

しかし、ラサール石井にとって両津勘吉は愛着のある役。そのため「僕は誰かが両津を演じてくれたらそれは嬉しいとは思っていましたが、それにまったく関われないことが少し寂しいと思っていた」ところ、脚本のマギーから「できたらラサールさんにも何らかの形で関わっていただきたい」と言われ、両津勘吉の父・銀次の役を二つ返事で引き受けることにしたそうだ。

「主演・香取慎吾」が発表されたあと、ラサール石井のもとには「石井さんじゃないんですか?」「石井さんはそれでいんですか?」といった意見が届いたそうだが、こうした経緯があっての話のため、ラサール石井としては特に問題はなく、違う形で再び「こち亀」に携われることに幸せを感じながら収録に臨んでいるという。

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