臨月の女性が「親子専用」スペースに駐車、違反チケットを切られる。

2009/06/19 20:17 Written by Narinari.com編集部

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近年は小さい子ども連れの親御さんのために、専用の駐車スペースを設けているショッピング・モールなどの施設が増えています。こういったスペースは、欧米ではハンディキャプ専用のスペース同様に、とても一般的。ベビーカーが通り抜けられるよう車間スペースが空いているなど、子ども連れにとっては助かることも多いようです。

そんな「親子専用」スペースをめぐり、ちょっとしたトラブルが英国で発生しました。ある商業施設で、臨月の女性がこの「親子専用」の場所に車を停めたところ、違反チケットを切られてしまったという出来事があったのです。

同国デボン州のエクセターに住むアニーカ・フェニングさんは、妊娠によって腰の関節が圧迫され、妊娠が進むに連れて歩行にも支障を来すようになってしまいました。そのため、アニーカさんは、先日この商業施設の薬局に足を運んだ際にも、可能な限り建物に近い場所を選んで車を停めようと思い、駐車場をチェック。すると、この「親子専用」スペースが目に入ったのです。妊娠中のため、確かに「親子」と見なせないこともありません。

ところが10分ほどして車に戻ってくると、駐車違反のチケットを切られていたのです。しかも「お腹の中に入っている時点では、赤ちゃんは『子』として認めない」というルールが、違反の理由。そんな理不尽なことがあるかと、違反取り締まり係の男性に詰め寄ったそうですが、「決まりは決まりだから」の一点張り。75ポンド(約12,000円相当)の違反金を支払うよう、要求されてしまいました。

これに憤慨したアニータさんは、取り締まり業務を警察から委託されている企業へ連絡することに。しかし、そこでも異議は認められませんでした。フラストレーションが溜まりつつ、最後の手段で警察へ直々にコンタクトを取ったところ、警察は最初は驚いていたものの、委託業者の対応に対しては

「決まりに振り回されすぎて、ケース・バイ・ケースで物事を解決する余裕が全く見られない」

と強く警告。「アニータさんのケースも特例として認められるべきだった」と明言しています。まだ違反チケットを切った企業側は、警告を受けたあとの判断を下していませんが、果たしてアニータさんの違反チケットはキャンセルとなるのでしょうか。

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