マンUが獲得選手に年齢制限導入? 最有力選手も“抵触”のため断念か。

2009/06/19 13:51 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


欧州チャンピオンズリーグ決勝で敗れたとはいえ、国内リーグ3連覇を含む3冠を達成したサッカー、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド。中心選手であるクリスティアーノ・ロナウド選手(ポルトガル代表)のレアル・マドリード(スペイン)移籍が決定的だが、メディアの関心はすでに補強選手へと移っている。そんな中、マンUが選手獲得に年齢制限を設けたことが、英メディアによって報じられている。英紙ガーディアンは、獲得の最有力候補だったバイエルン(ドイツ)のフランク・リベリー選手(フランス代表)について、年齢制限をオーバーしていることから、「加入はない」と伝えているが、果たして――。

マンUではC・ロナウド選手のほか、試合の出場機会が減ったカルロス・テベス選手(アルゼンチン代表)が退団をにおわす発言をしている。6月30日までの移籍期間で、攻撃的選手のテコ入れに動くと見られており、その中で特に注目されたのが、C・ロナウド選手の後釜とされたリベリー選手と、同じフランス代表で活躍する、リヨン(フランス)のカリム・ベンゼマ選手だった。

しかしガーディアン紙は、クラブの財政状況から、ビジネスとして高い金額で売れる可能性のある選手を獲得していくことで首脳が合意したと報道。今後マンUが獲得対象とする選手は、26歳以下に制限する長期方針を決めたという。これにより有望な選手を獲得し、5、6年の長期契約を結んでも、若ければまだ他チームへ売却し、選手に投じた金額を回収できると同紙は説明している。

C・ロナウド選手の移籍も、6年前に18歳で当時無名ながらも1,220万ポンド(約19億円)の移籍金をポルトガルのスポルティング・リスボンに支払っているが、今回決定すればレアルから8,000万ポンド(約124億円)を得ることになる。その“売却益”は100億円規模だ。また、近年獲得して活躍する選手もみな25歳以下で、一時獲得が噂されたレアルのカカ選手(ブラジル代表)の場合は、現在27歳で今後価値の高騰は見込めないため、経営戦略に合わずに見送られたという。

ガーディアン紙ではリベリー選手が27歳で、この経営戦略に基づいてマンUの獲得はないと断言。英紙インディペンデントも、マンUが狙っているのは、21歳のベンゼマ選手と伝えている。現在C・ロナウド選手の後釜として、同じプレミアリーグ・ウィガンに所属する23歳のアントニオ・バレンシア選手(エクアドル代表)と交渉している模様だ。そして退団を噂された25歳のテベス選手に対しては、ファーガソン監督が契約延長を説得しているという。

リベリー選手は、マンUのほかにもレアルマドリード、バルセロナ、チェルシーが獲得に乗り出していたともされている。また、所属するバイエルンの会長が放出に消極的ともいわれ、ここに来て残留の可能性も高まってきた。またガーディアン紙では、バイエルン側がマンUからリベリー選手獲得のオファー来たことを発表したが、マンUは「オファーは事実でない」と否定したと伝えている。

カカ選手、C・ロナウド選手の獲得でレアル中心に動いている移籍市場。相次ぐ大金投入でレアルへの批判も多い中、マンUは明確なポリシーのもとで選手獲得を進めるようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.