芸能界の中でも、一部では徒弟制度のようなシステムが残るお笑い芸人の世界。すでに芸能界で成功を収めている“大御所”の門をたたき、付き人や運転手として働きながら、芸能界デビューの道を探る人も少なくない。いまではお笑いの世界で“大御所”とされる志村けんも、高校3年のときにいかりや長介のもとを訪れ、ザ・ドリフターズの付き人となったことがきっかけで芸能界入りを果たしたことは、よく知られたエピソードだ。

そんな志村けんが、長年勤めていた前任者が辞めることになったため、付き人兼運転手を募集している。求人・転職情報サイト「はたらいく」に掲載された募集要項によると、仕事は「志村けんの自宅へのお迎え」「テレビ局やスタジオ、ロケ地など、目的地から目的地への送り届け」「番組収録中はスタジオ内で付き人業務」「地方ロケの場合は駅や空港までの送り届け」「志村けんの仕事がすべて終わったら自宅までお送り」といった内容だ。

また、待ち時間などを含め、仕事は長時間に及ぶこともあるため、「決して楽な仕事ではありません」「生半可な気持ち･ミーハーな気持ちだと長続きはしないでしょう」とクギを刺しているものの、「本気でシゴトに打ち込んで､本気で芸人目指している方は､下積みの後もしっかり応援をしていきますよ」「今までにも同じように付き人を経て､お笑いの道に進んだ方が大勢いらっしゃいます」と、お笑い芸人を目指す人にとっては、かなり魅力的な仕事であることは間違いなさそうだ。

募集要項にある条件は給与が月給13万円以上、休日休暇は月7日、勤務時間は「志村のスケジュールにより異なる（実働7時間）」。これだけ考えると、一般企業のサラリーマンと比べると、かなり厳しく見える。

芸能人の付き人や運転手の求人自体はそれほど珍しいものではないが、そこは“大御所”の志村けん。ネットではこの求人募集が話題を呼んでおり、「13万円は安すぎじゃない？」「どうやって生活するんだ」などの意見や、反対に「きっとお小遣いももらえるはず」「志村けんなら大切にしてもらえそうだし、お金もらえるだけでも良心的」「本気でお笑い目指すなら応募すべき」などの声が上がっている。