不況の影響で家賃も払えず、引っ越した先は「レンタル・クローゼット」。

2009/06/16 21:32 Written by Narinari.com編集部

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映画化もされたことがあるミュージカル「RENT」には、いろいろな苦悩を抱える青年たちが家賃も支払えず、「一体、どうやって(ため込んだ)去年分の家賃を支払えばいいんだ!?」と歌うシーンがありました。そのストーリーそのままではありませんが、昨年の“リーマン・ショック”以降の世界的な不況で仕事を失い、住む場所にも困る人々が増えてきています。

フロリダ州に住むセルジオ・サントスさんも、不況の影響を受けて苦しい生活を余儀なくされている1人。もともと住んでいたアパートでは家賃が払いきれなくなってしまった彼は、引っ越しをすることを決めました。しかし、彼が移り住んだ先はアパートやマンションといった住居ではなく、事務所などが入居するオフィス。しかも、その中にあるレンタルクローゼットだったのです。

クローゼットといっても75フィート(約22.86メートル)四方あり、ソファーやテーブルがきちんと収まるサイズ。セルジオさんは内装を自分で手がけ、リビング、キッチン(冷蔵庫と電子レンジ)、そして寝室があるロフトまでもこのスペースに作り上げてしまったのです。そしてこれらの家具は全てリサイクル品で、総額64ドルだったとのこと。気になる家賃ですが、セルジオさんはここを月々150ドルで借りているそうです。

セルジオさんは、最初は狭いと感じたものの、住んでみればとても快適だったと語っています。さらに節約とリサイクルという大切なコンセプトも実行しているので、生活にも意義と張り合いが出てきたのだとか。

クローゼット・ライフは、なかなかご満悦のようです。

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