米国版「ネッシー」が現れた? YouTubeに動画投稿で生存説が再燃。

2009/06/12 15:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


英ネス湖の「ネッシー」をはじめ、世界各地の湖で報告が相次いでいる正体不明の生物。日本でも、屈斜路湖(北海道)の「クッシー」や池田湖(鹿児島)の「イッシー」などの目撃例が存在する。いずれも恐竜のような巨大生物ではないかといわれているが、これまで正体がはっきり確認されたことはない。そのため、現在もUMA(未確認生物)として人々の関心を呼んでいる。

しかし、いずれも最後の目撃から時間が経っており、実在を疑問視する声が強まっているのも確か。こうした中で、米国とカナダにまたがるシャンプレーン湖で「チャンプ」と呼ばれるUMAが出現した。地元では昔から目撃例が多かったというこの「チャンプ」だが、今回は出現時に撮影されたケータイ動画がYouTubeに投稿されたため(動画タイトルは「Strange sighting on Lake Champlain in Burlington, Vermont」)、「チャンプ生存説」が再燃。「やっぱり存在していた」と騒然となっているようだ。

「チャンプ」を捉えた動画は5月31日の午前5時半頃に撮影されたもの。撮影者は37歳の男性エリック・オルセンさんで、出現から徐々に水面下に消えるまでの様子が映されている。撮影開始直後は湖を映していたオルセンさんだが、謎の物体を発見し、突然右の方向へカメラを向けた。「チャンプ」は頭が小さく、細長い体格で、鹿などの動物が泳いでいるように見えなくもない。

ケータイでの撮影のためズームが弱い点が残念だが、オルセンさんは地元紙のインタビューに対し、「視界の端で何か動くのが見えて、何とかそれに向けてズームした」と語っている。また、この動画がYouTubeに掲載されたことで、専門家も関心を寄せているという。

シャンプレーン湖のUMAは、古くは原住民の間で存在が言い伝えられており、最近では2006年にも話題になったほか、これまでに300件以上の目撃例が報告されている。地元住民からは「チャンプ」や「チャンピー」の愛称で呼ばれ、1883年の目撃例では25〜30フィート(約7.5〜9メートル)ほどの蛇のような生物とされていた。1977年にはサンドラ・マンシさんによって写真に収められ、米紙ニューヨーク・タイムズや米誌タイムに掲載されるほど話題となった。マンシさんの娘もまた、ピクニックの時に「チャンプ」を目撃したと語っており、今回の報道に「オルセンさんを愛好会にぜひ迎え入れたい」とラブコールを送っている。

また、UMA専門家のローレン・コールマンさんは「このビデオは多くの目撃例を裏付けるもので、『チャンプ』は爬虫類というよりは哺乳類に近い生物」と分析。「恐竜という見方はおかしい」とも話し、細長いなんらかの生物をイメージしているようだ。

YouTubeに寄せられたコメントでは、多くの人が「チャンプ」の存在を信じているようで、「このまま生かし続けてくれ」「この長さは間違いなく『チャンプ』」などの意見が目立つ。一方、否定的な人はこの動画が捉えた生物を鹿や大きな犬と分析しているが、中には「この動画に映ってるのは『チャンプ』ではないが、『チャンプ』の存在は信じる」とするコメントも。今回の出現を本物と見るか、意見は分かれているものの、「チャンプ」の実在を信じている人は意外と多いようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.