鉄道博物館で初代新幹線「0系」公開、展示棟に東京駅ホーム再現も。

2009/06/08 20:23 Written by Narinari.com編集部

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2007年の開業から客足が途絶えることなく、昨年11月には累計入場者数が200万人を突破した埼玉県・大宮の「鉄道博物館」。昨今の鉄道ブームに押される形でメディアにも頻繁に取り上げられ、コーナーによっては行列ができるなど、依然高い人気を誇っている。そんな「鉄道博物館」に、2008年11月末をもって通常営業運転を終了(引退)した初代新幹線「0系」がやって来ることが正式発表された。

「0系」は1964年(昭和39年)の東海道新幹線開業とともに運転を開始した車両。「団子鼻」と形容される丸みを帯びた先頭車両が大きな特長で、44年間に渡り、新幹線を象徴する車両として愛されきた。2007年には、日本の機械技術の発展に貢献したとして、財団法人日本機械学会から“機械遺産”の認定を受けている。

今回展示される車両は1964年の開業に向けて最初に量産された360両のうちの、大阪方先頭車(21形式)の1両。「0系」の中でも当初の原型の姿をとどめる貴重な車両だ。今年10月の「鉄道博物館」展示スタートまでは、JR東日本大宮総合車両センターで保管されている。

「鉄道博物館」では、展示棟内に東海道新幹線開業当初の東京駅ホームの情景を一部再現。「0系」はホームに停車している状態で展示を行い、車内への立ち入り見学ができるほか、車両の床下機器や台車の見学ができる。また、車両前方にはスペースを設け、正面からの記念撮影ができるようにする予定だ。

引退した今もなお、ファンから懐かしむ声が聞かれる新幹線「0系」。「鉄道博物館」の人気展示がまた一つ、増えることになりそうだ。

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