服役期間の短縮を求めた上訴が裏目に、新事実発覚で刑期は一気に7倍。

2009/05/29 17:38 Written by Narinari.com編集部

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本人は運がなかったと思うかもしれませんが、周りから見ればやっと真っ当な判決内容が出た、といえるのではないでしょうか。

ペンシルバニア州のバーク郡刑務所に服役していたリチャード・バルサベージは、2005年に幼児のポルノ写真を撮影したとして逮捕されました。その時の判決は9か月から23か月の服役期間と、その後3年間の保護観察処分という内容。しかし、保護観察下の期間にまた児童ポルノを所持していたとしてさらなる処分が決定し、今度は3年半から7年の服役と、42年間の保護観察処分が下されました。

しかし、この判決を言い渡された際、自分を弁護するチャンスを与えられなかったとして、バルサベージは上訴します。地方裁判所のスティーブン・リーバーマン判事は、この彼の願いを受け入れ、バルサベージの“今後”は再び、法廷で論議されることになったのです。

ところがバルサベージが実際に裁判所に出向き、自分の行いをすべて認めて謝罪した後、リーバーマン判事は、新たに明かされた事実を指摘しました。バルサベージは、逮捕後の精神セラピーを受けている間にも、引き続き児童虐待を続けていたのです。

これはさらに厳しく罰せられるべきである。そう決断したリーバーマン判事は、前回決定した刑期の7倍となる、24.5年から49年の実刑判決を下しました。判事は、

「自分の身を守ることが出来ない人々に、最大の安全を約束するのが、この裁判所の仕事の大切なひとつ。こういう弱者にはもちろん赤ちゃんや子供も含まれているのです」

と語り、7倍の刑期も妥当だとしています。結果的に、バルサべージにとっては上訴したことが裏目に出た格好ですが、しっかり罪を償って欲しいものです。

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