結婚生活81年の秘訣は「毎晩のキス」、英国記録更新目前の夫婦に注目。

2009/05/28 12:47 Written by Narinari.com編集部

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かつて結婚式の定番だった「高砂や〜」は、夫婦愛だけでなく長寿も象徴する謡。運命の相手と末永く暮らしていくことは誰もが望むことだが、晩婚化が進む昨今、ともに健康で結婚50周年の金婚式を迎えることは、長寿世界一の日本においてもなかなか大変なことだ。こうした中で、英国では5月26日に81回目の結婚記念日をともに元気に迎えた夫婦がメディアに注目されている。現在、英国内で最も長い結婚生活を送るこの夫婦は、このまま行けば来年2月にこれまでの記録も破り、歴代1位になる予定だ。

この夫婦は、101歳のフランクさんと100歳のアニータさんのミルフォード夫妻。2人は1926年にダンスパーティーで知り合い、2年の交際を経て1928年5月26日に結婚した。同年は満州事変につながる張作霖爆殺事件が起きるなど、日本だけでなく英国を含む世界が第2次大戦に向けて不穏な空気に包まれていたとき。ミルフォード夫妻は、翌年の世界恐慌から第2次大戦、フォークランド紛争、ダイアナ元皇太子妃事故死まで、歴史的事件を夫婦で経験したことになる。

ミルフォード夫妻は昨年に存命中の夫婦で英国一になり、現在の記録は81年と2日。英国の歴代1位は1809年5月4日〜1891年1月19日の81年260日間のモーガン夫妻で、このままなら来年2月11日に記録を更新する。また、ミルフォード夫妻は単に長く結婚生活を続けいるだけではない。英放送局BBCのインタビューでは、夫のフランクさんは少し耳が遠いながらも元気に話し、妻のアニータさんと手を握り合う場面が映されるなど、100歳を過ぎても仲むつまじい様子だ。

これほどまでに長く健康で、仲良く暮らしていける秘訣は何なのだろうか。その点についてミルフォード夫妻は、各メディアに対し「現在も毎日のように小さな言い争いがあるものの、それは健康である証拠」としたうえで、「もめ事は寝る前に解決すること。毎晩キスを交わし、ベッドに入る前には抱きしめ合っている。それこそが私たちの黄金律」と明かしている。

また、若い夫婦に向けて「最近のカップルは、互いのために時間を取らないから長続きしない」と苦言を呈し、「毎日、ちょっとしたロマンスのために時間を作ることが大切。恋人の心をつかむためには古臭い騎士道精神が必要で、自分の基準を押し付けることではない。私たちは、すべてのことを一緒に行っている」とアドバイスを送っている。

ギネス世界記録に認定されている世界最長結婚期間は、インドの夫婦が持つ86年。小さな言い争いと毎晩のキスで、ミルフォード夫妻はこの記録も更新するかもしれない。

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