米専門誌が「現役メジャーリーガーTOP50」発表、イチローは30位に。

2009/05/22 21:59 Written by Narinari.com編集部

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現在、メジャーリーグでプレーしている現役選手のトップ50を選ぶとしたらどの選手なのか。そんなランキングを米国のスポーツ専門誌スポーティングニューズが特集し、誌面と公式サイトで発表している。ランキングは13人のメジャーリーグ殿堂入り選手や、13人のサイ・ヤング賞投手、12人のMVP受賞選手などによる投票をもとに作成された。

その結果、現役選手のNo.1に選ばれたのは、カージナルスのアルバート・プホルス内野手だった。プホルス選手はデビューから昨シーズンまでの8年連続で打率.300、30本塁打、100打点を記録中のスラッガーで、昨シーズン終了時点までの通算成績は、実働8年で打率.334(1,531安打)、319本塁打、977打点。今シーズンも40試合終了時点で打率.328、14本塁打、38打点と、安定した結果を残している。

プホルス選手は1980年、ドミニカ共和国のサントドミンゴ生まれの29歳。故郷では両親がほとんど不在の家庭で、祖母の手によって育てられた。政府の補助金に頼らなければならない苦しい日々の中でも、祖母の敬虔な教育で努力家に育ったという。父は若い頃、ドミニカでは良く知られた野球選手で、少年時代のプホルス選手はそんな父の背中を見ながら、いつか野球選手になってメジャーで活躍したいと願っていたそうだ。

そして16歳のとき、貧困から逃れるために一家はそろって米国中西部・ミズーリ州のインデペンデンスに移住。高校では全州でトップの成績を残し、卒業後に進学したメープルウッド・コミュニティー・カレッジでも打率.461、本塁打22本、80得点の活躍を見せた。その後、2000年にカージナルスと契約。マイナーリーグで1年間過ごしたあと、2001年にメジャーデビューを飾り、1年目に打率.329、37本塁打、130打点の結果を残して以降、カージナルスの主砲として君臨し続けている。アメリカンドリームを体現し、全く好不調の波がないまま好成績を積み上げる“生けるカリスマ”だ。

今回発表されたランキングでは、2位には通算553本塁打(昨シーズン終了時点)を記録しているヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手、3位には20勝を挙げた2004年と、19勝を挙げた2006年に満票でサイ・ヤング賞を受賞しているメッツのヨハン・サンタナ投手が入った。以下、4位が通算527本塁打(同)を記録しているドジャースのマニー・ラミレス外野手(禁止薬物陽性で現在出場停止処分中)、5位がメジャー4年目ながら高い評価を受けるマーリンズのハンリー・ラミレス内野手と続く。日本人選手は唯一、マリナーズのイチロー外野手が30位に選ばれた。

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