「立って用を足すのは男の特権」日本のトイレグッズに英国から大反響。

2009/05/15 16:08 Written by Narinari.com編集部

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「クール・ジャパン」として世界中から認知されている日本の技術。その中でも称賛を浴びているのが、TOTO「ウォシュレット」を代表とする温水洗浄便座だ。日本を訪れた外国人の間で評判を呼んでおり、今年3月には米ソーシャル・ニュース・サイトDiggで紹介され、「日本のトイレはハイテク過ぎる」と話題になった。また、マドンナやウィル・スミスらが絶賛したことにより、ハリウッドスターの間でも大人気のようだ。

こうした中で、またもや日本のトイレグッズが海外で話題になっている。このグッズ「天使のひざ枕」は、洋式便器で男性がひざ立ちになって用を足すのをサポートするもの。昨年1月の発売以来、日本ではメディアで盛んに取り上げられているが、英情報サイトInventorSpotが紹介したところ、読者から大きな反響が寄せられた。

日本では近年、便座に座って小用を足す男性が増加している。洋式便器では立ったまま用を足すと便器や床を汚してしまうことが多く、妻や母親から座って用を足すようにしつけられる男性が多いのだとか。TOTOが2007年に発表した調査によると、8年前に85%を占めていた「立ちション」派が、2007年には51%にまで減少していたという。

そうしたトイレを汚す問題を解決するサポートグッズが「天使のひざ枕」だ。これを使って膝立ちすると、用を足す際の飛び散りが防げるという。

「天使のひざ枕」は山形県に住む主婦が開発したもので、立った状態と同様に用を足しながら飛び散りを防ぐことができるほか、座位で用を足すことが難しくなる年配者にも効果的なのだとか。ひざを当てる部分が左右で独立している「天使のひざ枕 DX」(税込み5800円)と、一体型の「天使のひざ枕 エコ」(税込み4800円)の2種類を販売している。消費者の反応も上々のようだ。

この「天使のひざ枕」について、InventorSpotは尿の飛散や掃除に関する日本のトイレ事情を説明したうえで、「日本人男性は、怒った奥さんによってひざ立ちをさせられている」「『天使のひざ枕』は日本人女性の夢である(日本人男性の悪夢)」と紹介。さらに「この不吉な商品は約280個売れている」「われわれは背が高いのが誇りだ」「お願いだから『天使のひざ枕』を拒否してください」など、辛らつな感想をつづっている。

読者からのコメントでも記事と同様に「男の気品を持とう」「立って用を足すのは男の特権」とする声が多いが、「男性が自分で掃除すればいいのに」「日本の男性は座って用を足しなさい」など女性に同情する意見も。さらには「日本人はかわいいものを作るのがうまい」と商品をほめる声や、「日本人は西洋式トイレをそんなに使わないはずだが」とする的外れな認識まで多種多様だ。

Diggで温水洗浄便座が紹介された際には「日本人は驚くほど創造的で、他人が奇妙と思う新しいものでも恐れずに挑戦する。それが日本文化の強みの1つだろう」と評する声が寄せられていたが、「天使のひざ枕」によってこうしたポジティブな意見がさらに広がることに期待したい。

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