英王室からの誕生日カードに109歳苦言、ウィリアム王子が直々に謝罪。

2009/05/13 23:32 Written by Narinari.com編集部

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英国では100歳の誕生日を迎えると、エリザベス女王から直々に誕生日カードが送られます。これは国民全員に、例外なく届くモノ。なんとも粋な計らいです。

この誕生日カード、100歳の誕生日を迎えた後も、何度か頂ける機会があると言います。オックスフォードシャーに住む今年109歳のキャサリン・マスターズさんも、今までに5回このカードを受けとりました。

ところがマスターズさん、誕生日カードを何通も受けとるうちに、あることが気になり始めたのです。それは、カードに印刷されている女王の写真。毎回まったく同じドレスを着用しているそうで、その代わり映えのなさに、多少うんざりしてきたのです。

そして、マスターズさん。とうとう女王に手紙を書きました。

「いい加減、違う装いをされて下さいませ」

もちろん忙しいエリザベス女王のこと。こんな手紙には目もくれないだろうと、マスターズさん本人も思っていたに違いありません。それでも実際に「苦言」を送ってしまった彼女は、どこかウィットに富んだ女性だったのかも。

しかし、事態は意外な方向へと向かいます。英国王室と女王は、一国民のこの手紙を真摯に受け止めたのです。そして、女王の孫にあたるウィリアム王子を「使い」としてマスターズさんのもとへと送り、「女王は今後ちゃんと違うドレスを着るように心がけます」と、直々に謝罪させました。

これにはマスターズさんも、彼女が住んでいるケア・ホームの関係者もビックリ。

「王室の使いがくると電話があってから、本当に5分もしないうちにウィリアム王子が現れたんです」

と、語るのは看護マネージャーのウェンディ・ミードさん。王子を目の当たりにしたマスターズさんにいたっては、彼が本当にそこにいるのかを確かめるために、思わず手を握りしめてしまったとか。

ウィリアム王子とマスターズさんは、その後しばらく腰を下ろして、女王のことやウィリアム王子の料理の腕前についてなどの会話を楽しみました。ウィリアム王子がマッシュ・ポテトの作り方を説明すると、彼女は、

「フォークを使って、ポテトをふんわりとさせなきゃいけませんよ」

と、アドバイスする一幕もあったそうです。

今回ウィリアム王子の訪問を受けたマスターズさんは、7月にバッキンガム宮殿で開かれるパーティにも招かれました。その際には女王に直々に会うことになります。そのために新しいドレスと帽子を買いにいくのだと、今からウキウキしているそうです。

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