5月2日にフクダ電子アリーナで行われたJリーグのジェフ千葉vs.鹿島アントラーズの試合で、悲しい出来事が起きた。試合をホーム自由席内で観戦していたジェフサポーターの小学生が、同じジェフサポーターと思われる来場者に背中を蹴られたのだという。クラブはこの事態を憂慮。“事件”の概要を公式サイトで公表するとともに、目撃した人や、現場に居合わせた人からの情報提供を呼びかけている。

この“事件”は、5月7日にクラブへ情報が寄せられたのをきっかけに発覚した。情報によると、小学生を蹴ったサポーターは酒を飲んでおり、小学生が立ち上がらずに応援していることに腹を立て、行為に及んだらしい。

ジェフ千葉はJリーグが掲げる「世界で一番、幸せなスタジアム作り」を目指し、安全で快適なスタジアム運営を標榜している。ホームスタジアムはクラブとサポーターが一体となって作り上げていくとの考えに立っているだけに、ジェフ千葉は「ジェフサポーターのフェアプレー精神は、クラブとしても大変誇りに思っております」とした上で、「一部の不心得者の愚行によってこの信頼が失われることはあってはなりません」と怒り心頭だ。

暴行行為、それも大人が小学生に一方的に暴力をはたらくという行為は、どのような理由であっても決して許されないこと。クラブも今回の件は看過できないため、事実関係を確認でき、加害者の特定ができた場合には入場禁止措置などの強い態度で臨むとしている。