マイケル・ジャクソンが契約不履行? 元広報が約43億円の賠償求める。

2009/05/08 13:11 Written by Narinari.com編集部

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「スリラー」「Bad」などの楽曲で世界的ヒットを飛ばし、ギネス世界記録から「史上最も成功したエンターテイナー」に認定されているマイケル・ジャクソン。児童への性的虐待疑惑(2005年に無罪)や大豪邸「ネバーランド」の売却、競売会社と私物オークション開催計画(直前に中止)など、近年は歌手活動以外の話題を伝えられることが多い。

こうした中で、今年3月には、7月にロンドンで50公演に及ぶコンサートの開催を発表。自身が「ロンドンでの最後の公演」と発言したこともあって、110万枚のチケットが発売開始からわずか5時間で完売した。久々の明るい話題となったが、そこからまた一転、今度は元広報の女性から雇用上の契約不履行として4,400万ドル(約43億円)の損害賠償を求める民事訴訟を起こされ、マイケル・ジャクソンが再び窮地に立たされている。

訴えを起こしたレイモン・ベイン氏は、マイケル・ジャクソン以外にもベイビーフェイス、ボーイズIIメンなどの有名アーティストや、女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手らアスリートの広報も務めており、広報のプロとしてマイケル・ジャクソンも信頼を寄せていた。

ベイン氏がマイケル・ジャクソンの広報に就任した2003年は、性的虐待疑惑の裁判が始まった時期。ベイン氏は裁判からメディア対応などをこなし、マイケル・ジャクソンを守ってきた側近だ。また、2006年には所属レコード会社との合弁会社を舞台に、側近がマイケル・ジャクソンの資産着服を企てていたことが発覚。スタッフの入れ替えを図り、その際にベイン氏がゼネラルマネジャーに抜擢された。ただ、英紙デイリー・テレグラフはマイケル・ジャクソンとの関わりを5年間としており、昨年に関係を解消したようだ。

英放送局BスカイBによると、雇用契約ではベイン氏が関わった案件に対し10%の報酬を支払う約束があったという。ベイン氏は訴えの中で、今年7月に開催予定のロンドン公演に関係していたことを明らかにし、チケット完売によって4億ドル(約397億円)の利益があったとするレポートを提出。その報酬がまだ支払われていないため、弁護士費用を含む4,400万ドルの損害賠償請求に踏み切ったという。

ベイン氏は「とても残念な気持ち」で訴えを決めたとコメント。その上で「円満に問題を解決するためにいろいろ試みたが、残念ながらマイケルは財政面の義務を果たさなかった」と指摘している。マイケル・ジャクソンのゼネラルマネジャーとして、「ネバーランド」退去後の住まいやセキュリティー、交通チケットの各種手配、スケジュール調整など苦労が多かったとも伝えられているだけに、ベイン氏の気持ちも穏やかに済まなかったのかもしれない。

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