酒井若菜の「ちょっといい話」、売れなかった頃に交わした約束叶う。

2009/05/05 06:53 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の「全国女子高生制服コレクション」で準グランプリを獲得したのをきっかけに芸能界入りし、デビュー当初は主にグラビアアイドルとして活動していた酒井若菜。2002年にTBS系で放送されたドラマ「木更津キャッツアイ」のモー子役が評価されてからは女優としての活動が増え、現在もコンスタントにドラマや映画に彩りを添えている。そんな酒井若菜にとって、4月30日に放送されたドラマ「BOSS」(フジテレビ系)への出演は、格別な思いがあったのだという。

公式ブログ「ネオン堂」で5月3日に更新されたエントリー「エキストラ」は、さかのぼること11年前の思い出から始まっている。当時、まだ駆け出しのグラビアアイドルだった酒井若菜は、ある学園ドラマのエキストラとして撮影に参加していた。役は20〜30人いるクラスメイト役の一人。セリフもなく、現場では完全に下っ端扱いだったそうだ。ある日、この現場で主演女優と一緒に番組の告知を撮ることになり、エキストラの酒井若菜もクラスメイトの面々とともに「この後すぐ!観てね」というセリフを与えられた。告知の演出を担当したのは助監督のMさん。まだ新人で、それが初めての演出だった。

撮影も終わり、現場にお別れをする際、酒井若菜はMさんと初めて言葉を交わすことになる。たった2〜3分の出来事だったが、このときMさんは「酒井さん」と名前を呼んでくれ、エキストラの自分の名前を覚えてくれていたことにいたく感動したという。「いつかまた一緒に仕事しましょうね」「10年後が楽しみだなぁ」。そんなやり取りをしたそうだ。

それから3年後、酒井若菜が初めて深夜ドラマで単独主演を務めた際、プロデューサー兼監督として打ち合わせの場に現れたのがMさんだった。以降、近況報告をし合う間柄となったが、偶然会って立ち話程度をすることはあっても、プライベートで会うことも、仕事をともにすることもなく。気が付けば、出会ってから11年の月日が流れていた。

そして迎えた2009年4月。酒井若菜は「BOSS」第3話へのゲスト出演が決まる。この「BOSS」でプロデューサーを務めている人物が、件のMさんだった。11年前、ともに駆け出しの頃に交わした「10年後が楽しみ」との約束が、「BOSS」という大きな舞台で叶ったことに酒井若菜は感激。衣装合わせの場でMさんと対面した際には、感極まって涙を流したという。

短い芸能生活で引退を余儀なくされるグラビアアイドルが多い中で、芸能界という荒波を乗り越えてきた酒井若菜。順調に出世を遂げ、豪華キャストが集うドラマのプロデューサーにまでなったMさん。11年という月日を経て約束が叶ったことに、酒井若菜は「嬉しかった。本当に嬉しかったんです」と、喜びを噛みしめている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.