「DREAM.9」で無差別級選手権、チェ・ホンマンと元MLBスターの対戦も。

2009/04/30 23:09 Written by Narinari.com編集部

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5月26日開催の総合格闘技イベント「DREAM.9」で、無差別級王者を決める「スーパーハルクトーナメント〜世界超人選手権〜」が行われることが明らかになった。現在、体重別の王者決定戦を進行中の「DREAM」は、横浜アリーナで開催されるこのイベントで、すでにフェザー級グランプリ(GP)2回戦など6試合の対戦カードを発表していたが、新たに無差別級王者決定戦4試合が追加となり全対戦カードが決定。さらに見応えのある大会となるのは必至だ。

フェザー級GP2回戦では、ひざのケガで2007年12月以来の実戦復帰となる山本“KID”徳郁選手(KRAZY BEE)とジョー・ウォーレン選手(米国)の「アマレス出身対決」が一番の見どころ。また、1回戦で敗れながらも相手選手の眼下底骨折により2回戦出場を決めた所英男選手(チームZST)の雪辱戦など、注目のカードが並んでいる。

今回決まった「スーパーハルクトーナメント」4試合は、ボブ・サップ選手(米国)対ミノワマン選手を始め、マーク・ハント選手(ニュージーランド)、ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ選手(南アフリカ)らヘビー級の一流選手が名を連ねた。

中でも注目は、チェ・ホンマン選手(韓国)の試合だ。チェ・ホンマン選手はエメリヤーエンコ・ヒョードル選手(ロシア)やミルコ・クロコップ選手(クロアチア)、バダ・ハリ選手(モロッコ)ら大物選手との対戦が続いており、K-1でも総合格闘技でもここ数試合は勝ち星から見放されている。連敗から脱出してかつての勢いを取り戻すためにも、今回が重要な一戦となるのは間違いない。

そのチェ・ホンマン選手と対戦するのは、元メジャーリーガーのホセ・カンセコ選手(キューバ)。1982年に米大リーグのアスレチックスに入団し、86年に新人王、88年には史上初の40本塁打40盗塁124打点を記録してリーグMVPを獲得するなど、80年代〜90年代に活躍したメジャーを代表するスター選手だ。

華々しい活躍の一方でトラブルメーカーとしても有名だったカンセコ選手は、05年に出版した暴露本で禁止薬物の使用を告白。さらに、マーク・マグワイア氏やジェイソン・ジアンビ選手(現アスレチックス)らの禁止薬物使用も明かしたことで、米球界を揺るがす大事件の震源地となった。また、昨年には米歌手マドンナと不倫関係にあったことも告白している。

現役時代に稼いだ大金は、浪費癖によりすべて失ったというカンセコ選手。最近では、生活に困ってボクシングを始めたことも話題を呼んだ。カンセコ選手は身長188センチ、体重109キロの格闘技向きの体格ながら、対戦相手のチェ・ホンマン選手はそれを上回る218センチ、148.5キロ。また、これまでの格闘技経験が不明なうえに44歳という年齢のため、大方の予想ではチェ・ホンマン選手が圧倒的に優勢となっている。とはいえ、少しでも接戦になれば盛り上がるのは間違いなく、DREAMサイドが組んだこの対戦が吉と出るか凶と出るか、楽しみなところだ。

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