「必ずここから這い上がる」横浜の工藤公康投手はただ今リリーフ特訓中。

2009/04/30 05:27 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


今年、プロ野球新記録となる現役28年目を迎えた横浜の工藤公康投手。現在までに通算222勝を挙げている“大投手”なのは誰もが認めるところだが、近年は年齢からくる力の衰えを隠せず、昨年は23年ぶりに0勝でシーズンを終えている。ただ、45歳でも気力は充実しており、昨オフの契約更改では大幅減俸を受け入れて現役を続行。4月8日の巨人戦で今シーズン初めてマウンドに立った。

でも、初先発の結果は4本塁打を浴びて5回8失点でKO。変化球に往年のキレはなく、ストレートの最速も139キロと、やはり力の衰えを感じさせる内容ですぐに2軍へ降格してしまった。それから約3週間。工藤投手はいま、大きな転換期を迎えている。それまでの先発投手としてのポジションを捨て、チームの方針に沿う形でリリーフ投手への転向を決意。2軍でリリーフの“いろは”を特訓中だ。

過去にリリーフの経験もあるとはいえ、長年、先発のマウンドを任されてきた工藤投手だけに、2軍の練習では学ぶことも多い様子。これまで2軍の試合では3試合に登板し、2セーブを挙げているが、4月28日に更新した公式ブログのエントリー「準備中!」では次のようにつづっている。

「少しずつリリーフにも慣れ、試合前の準備の仕方や、投げるタイミング、ランナーがいる所でのブルペンでの作り方など、先発をしていた時にはしらなかった苦労を今しているところです」

そして今後については、「もう少し準備には時間がかかるかもしれませんが、必ずここから這い上がって皆さんのところへ、帰ります」と1軍復帰に強い決意を滲ませるとともに、「諦めることだけはしたくないし、僕にでもまだできることがある!」と意欲も十分なようだ。

最下位に低迷する横浜はチーム防御率がセ・リーグ最低の3.99と、投手陣の苦しい台所事情が続いている。それだけに新たなスタイルに生まれ変わる工藤投手への期待は大きい。リリーフ投手としてどのような活躍を見せてくれるのか、1軍復帰が楽しみだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.