史上初の2者連続「300号」本塁打、メジャーリーグの歴史に残る快挙。

2009/04/14 20:11 Written by Narinari.com編集部

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4月5日にメジャーリーグが開幕して1週間。日本人選手は上原浩治投手(オリオールズ)と川上憲伸投手(ブレーブス)が新たに加わったほか、イチロー外野手(マリナーズ)はあと2本に迫った通算最多安打記録や、メジャー新となる9年連続200本安打に挑むなど、今年もメジャーリーグは日本のファンを楽しませてくれそうだ。そんなメジャーリーグで、開幕早々、歴史に残る記録が生まれた。4月13日のホワイトソックス−タイガース戦で、2者連続300号ホームランが飛び出したのだ。

タイガースの本拠地デトロイトで行われたこの試合で快挙を達成したのは、ホワイトソックスのジャーメイン・ダイ外野手とポール・コネルコ内野手の2人。「5番ライト」に入ったダイ選手と「6番ファースト」に入ったコネルコ選手は、2回表に最初の打席を迎える。昨シーズンまで298本のホームランを記録していた両選手、今シーズンともに1本打って、300号の大きな節目にリーチがかかっていた。

2回の先頭打者として打席に入ったダイ選手は、球場のファンも固唾をのむ中で投じられた4球目、内角低めに落ちる変化球をレフトスタンドに運び、ひと足先に通算300号を達成。続けて打席に入ったコネルコ選手もフルカウントとした8球目、リプレイのように内角低めの変化球をレフトスタンドへホームランを放ち、史上初の2者連続300号達成の快挙となった。2者連続ホームランは珍しくないが、同時に同じ記録を達成するのは過去に例がなく、今後もそうそう出会うことのない出来事だろう。

試合後にコネルコ選手は、この快挙を「(この先)10年、20年は『スゴイこと』だと言えると思う」(MLB.comより)と語り、2人共通の思い出となることを喜んでいる。またタイガースのミゲル・カブレラ内野手は「自分が記録認定員だ。対戦相手で残念だけど」(同)と祝福、華を添えた。別々の機会に達成していたとしたら、100人を優に超える達成者がいるメジャーリーグでは、あまり注目されなかったであろう通算300号の節目。しかし様々な偶然によって生まれた2人の快挙は、確実にメジャーの歴史に刻む形となった。

今シーズンはまだ始まったばかり。各チームはワールドチャンピオンのタイトルに向けて、これから残り150試合以上を戦う。長いシーズン、今回のようなファンを楽しませる多くのプレーや記録が生まれるであろうメジャーリーグからも、ますます目が離せなそうだ。

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