auが新ブランド「iida」を展開、草間彌生氏とのコラボ端末なども投入。

2009/04/07 18:23 Written by Narinari.com編集部

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「au design project」をはじめ、デザインにこだわった端末を投入してきたKDDIが、新たなブランド「iida」を発表した。これまでのデザインに対する取り組みを発展・拡大したもので、外部のデザイナーとの積極的なコラボを展開していく。第1弾の端末は4月下旬から販売を開始する予定だ。

「iida」の名称は「innovation」「imagination」「design」「art」の頭文字を取ったもの。ケータイに求められる要素がスペックからデザインへと変化していく中で、外部デザイナーとのコラボにより、“ユーザーの暮らしをデザイン”する端末を提供していくという。

第1弾として登場するのはソニーデザインセンター出身のプロダクトデザイナー・岩崎一郎氏とのコラボによって誕生したスライド端末「G9(ジーナイン)」(ソニー・エリクソン製)。チタン化合物を薄膜コーティングした、カラーの異なる3種類のステンレスフレームと、アルミ製キーボタンによって高い質感を実現した端末だ。

また、同氏とのコラボは「G9」に加え、ワンセグやケータイで撮影した画像、PCドキュメントビューアーで閲覧したオフィス文書などを映し出せる超小型プロジェクター「Mobile pico projector」も。50ミリ×112ミリ×18.3ミリと、ケータイ端末並みのサイズという、いつでもどこでも持ち運びできるモバイルプロジェクターだ。こちらは3,000台の限定発売となる。

さらに「iida」はArt Editionsとして、芸術色を鮮明に打ち出したラインを用意。第1弾として世界的な前衛芸術家の草間彌生氏とのコラボケータイ3作品「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」「私の犬のリンリン」「宇宙へ行くときのハンドバッグ」を発表した。草間氏がケータイをテーマに制作した作品を原型として、ケータイでは通常考えられない手間と時間をかけて制作された端末を“アート作品”として順次販売する予定だ。

このほかにも「INFOBAR」のデザイナーとして知られる小牟田啓博氏のデザイン会社「Kom&Co.Design」とコラボした「misora」、ツタのような充電コード「MIDORI」、4色のカラーバリエーションを持つ充電コード「AC Adapter AO/SHIRO/MOMO/CHA」も発表。ケータイ端末にとどまらず、周辺機器を含めて“ユーザーの暮らしをデザイン”する。

今後、auのデザイン戦略の核を担うことになる「iida」。かつてauの独壇場だったデザインの分野も、近年は他社の激しい追い上げで印象が薄くなってきているだけに、再び「デザインに強いau」となるかどうか、注目しておきたいところだ。

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