サブウェイやマクドナルドは健康的? 米ファストフードの健康通信簿。

2009/04/04 10:58 Written by Narinari.com編集部

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先進国を中心に社会問題化している肥満。特に米国では、国民の約3分の2が肥満もしくは過体重で、過去25年間で成人の肥満率が倍増している(いずれも米国保健トラスト調べ)が、肥満問題や健康について語る際に矛先を向けられがちなのがファストフード店だ。肥満の原因として訴訟を起こされるケースが相次いだことからも、近年はメニューの改善に取り組む大手チェーンも少なくない。こうした中で、ベストセラー書籍「Eat This Not That!」の著者2人が米大手66社を調査し、健康的なメニューをそろえたファストフードチェーンを米MSNヘルス&フィットネスで紹介している。

調査は、各チェーンの標準的なメニューのカロリーを計算し、果物や野菜のサイドメニューや全粒粉パンの使用を加味、過度のトランス脂肪酸や量が多過ぎるデザートなどのマイナス要因として算定した。上位9社の中には、日本でも有名なチェーン店も含まれている。

高評価の「A−」と判定されたのは「サブウェイ」のほか、「チックフィレ(Chick-fil-A)」「ジャンバジュース(Jamba Juice)」「オーボンパン(Au Bon Pain)」の計4社。「サブウェイ」について、サンドイッチのカロリーが低めでタンパク質や野菜に中心としたメニューを高く評価している。一方で「チーズやマヨネーズは表示されているカロリーに含まれていない」といったマイナス点を指摘。思わぬ落とし穴に注意を促した。

フライドチキンを扱う「チックフィレ」については、「朝昼食メニューで500キロカロリーを超えるメニューは2つのみ。これはファストフード業界では珍しいこと」と絶賛。平均320キロカロリーの「Chargrilled Chicken Sandwich」シリーズを“不健康にならないためのメニューの選び方”として勧めている。

また、「B+」と判定されたのは「マクドナルド」や「ウェンディーズ」などの5社。「マクドナルド」についてはサラダとヨーグルトパフェを「健康的」としたものの、ハンバーガーやサンドイッチは「依然としてカロリーが高い」と指摘し、朝食メニューの「エッグマックマフィン」を推奨した。「ウェンディーズ」については、ハンバーガーではなくデザートと飲み物を「問題」としており、低カロリーな「grilled chicken sandwich」シリーズなどを勧めている。

同時にワーストリストも別記事で紹介しており、「バスキン・ロビンス(Baskin-Robbins)」(日本では「サーティワンアイスクリーム」)は「D+」評価でワースト8位タイ。以前より改善は見られるとしながらも、アイスクリームに含まれる脂肪と砂糖の量で大きく評価を落としているとした。

これらの記事を受け、ネットでは「ファストフードが健康的なんてことはない」「カロリーとトランス脂肪酸だけで健康的かを判断するのは間違っている」などの批判的な意見も見られるが、1つの目安にはなるかもしれない。

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