劇場公開前の映画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」がネットに流出。

2009/04/02 18:39 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


「X-MEN」シリーズのスピンオフとして製作されたヒュー・ジャックマン主演の映画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」。米国では5月1日から、日本では8月下旬からの公開が予定されているが、3月31日夜に同作の映像がネットに流出したことが判明、大きな騒動へと発展している。

流出したのは「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の全編映像。映画館や試写室などで上映された映像をビデオカメラで“盗撮”したような劣化映像ではなく、高品質の映像だという。ただ、20世紀フォックスは流出映像を「完全なものではない」初期バージョンだとしている。実際に劇場公開されるものとは、カット数や音楽、映像の明るさなどが異なるようだ。

まだ流出の経緯は明らかになっていないが、高品質の映像ということからも、20世紀フォックス内部関係者か外部のメーカー関係者の可能性が高い。現在、流出源を特定するべく、FBIやアメリカ映画業協会(MPAA)が調査に乗り出している段階だ。

劇場公開前の作品がネットに流出した例は、2003年の「ハルク」や2005年の「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」が有名。また、劇場公開後に映画館で“盗撮”された映像を含めれば、映画のネット流出例は枚挙にいとまがない。ネットへの流出は権利侵害というだけでなく、興行成績にも影響を与え、さらにDVD/Blu-rayなどの売り上げにも大きな打撃を与える可能性もある。

映画業界にとっては死活問題になりかねないだけに、本腰を入れて撲滅・対策に乗り出してはいるが、一度流出してしまうとコピーにコピーを重ねられてしまうため、完全に削除することは難しい。現状では流出前に食い止める以外に方法がなく、頭の痛い問題だ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.