「気持ちに余裕なく無我夢中」広島の栗原健太内野手がWBCを振り返る。

2009/03/31 14:33 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝・米国戦から緊急招集され、サムライJAPANに合流した栗原健太内野手(広島)。2次ラウンド1組1位決定戦(韓国戦)で右太ももを痛め、チームを離脱した村田修一内野手(横浜)の穴を埋める活躍が期待されたものの、結果は3打数0安打、2三振、1併殺と不完全燃焼のまま大会は幕を閉じた。数字上の成績から「何のために渡米したのか」と厳しい声を投げる人もいるが、準備期間も与えられず、急遽決戦の舞台へと向かわざるを得なかった状況から、栗原選手に同情する声も多い。

そんな栗原選手が、帰国後初めてブログを更新。米国に向かう前の正直な気持ちや、WBCに参加した感想などをつづっている。

緊急招集されたことについて、その心中は「正直、シーズンに向いていた気持ちをかえることに戸惑い、断れるものなら断りたかった気持ちが多少ありました」と、すぐにWBCモードに気持ちを切り替えることはできなかったという。そして「新幹線の中、飛行機の中でいきなりのし掛かった重いもの、しかも準決勝、決勝と今考えれば気持ちに余裕がなく無我夢中でした」と、かなりのプレッシャーを感じていたようだ。

WBCで残した結果は納得のいくものではなかったが、得たものは大きかった様子。栗原選手は1年前までは「自分自身のため」、昨シーズンは「チームのため」にという感覚でプレーしていたが、サムライJAPANのメンバーが「本当に心からジャパンのために」戦っている姿を目の当たりにして、より「チームのため」との意識が強くなったという。

また、力を付けることで運も鍛えられる可能性に気付き、「僕はまだまだ努力が必要です」と、さらなる努力を誓っている。

広島の主砲として、昨シーズンは144試合に出場、打率.332、23本塁打、103打点の成績を残した栗原選手。WBCでの経験と悔しさをバネに、今シーズンは一回り成長した姿を見せてくれるかもしれない。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.