スペインの将来を担うFWボージャン、移籍要望殺到もバルサ残留を明言。

2009/03/26 15:37 Written by Narinari.com編集部

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スペインリーグの名門バルセロナに所属し、現在18歳という若さで世界のトップクラブでプレーするボージャン・クルキッチ選手。そのプレーは、長くスペインのエースとして君臨したラウル・ゴンザレス選手(レアル・マドリード)になぞらえ「ラウル2世」と呼ばれ、スペインの将来を担う存在として注目を浴びている。

バルセロナのトップチームへ上がる前に大器の片鱗を見せていたボージャン選手は、16歳にしてスペイン国外のクラブからも注目されていた。中でもイングランド・プレミアリーグの有力クラブが熱視線を送っているのは有名な話。これは、スペイン国内でのプロ契約が18歳からであるのに対し、イングランドでは16歳から結べるため、いわば「青田買い」という形で引き抜けるからだ。同じスペイン人のセスク・ファブレガス選手(アーセナル)など、その形でプレミアリーグに渡った例は少なくない。

しかし、ボージャン選手はトップチームでの活躍を夢に抱き、18歳になってバルセロナとプロ契約を結んだ。とはいえ、名門バルセロナでのライバルはリオネル・メッシ選手(アルゼンチン代表)、サミュエル・エトー選手(カメルーン代表)、ティエリ・アンリ選手(フランス代表)のビッグネーム。大きな実績を持つ3人の壁は厚く、完全にレギュラーをつかむ存在になるのはまだ難しい。

そんな立場にあるボージャン選手に対して移籍のオファーが殺到しており、依然として英プレミアリーグからの人気は高い。トットナムは、具体的に名前が出ているクラブの1つだ。前年には、バルセロナの下部組織でボージャン選手とともに活躍したジオバニ・ドス・サントス選手(メキシコ代表)を獲得した実績もある。

こうして英国内で移籍の期待が高まる中、ボージャン選手が地元スペインのラジオ局にインタビューに答え、自身が「世界最高のチーム」とするバルセロナへの残留を明言した。

「移籍を考えたこともない」とするボージャン選手は、その理由として、自分の可能性と実力に自信を持っていることを挙げている。ビッグネームのライバルたちについても「競争できると思っている」と自信満々。また、本拠地周辺にに家族や友人がいることも大きな残留理由となっているようだ。

これを受け、英紙デイリー・メールは「クルキッチはバルセロナに未来を託し、トットナムをソデにした」という見出しで、ボージャン選手のプレミア入りの可能性が無くなったと報道している。

「生え抜きの選手が重要であることを示したい」とも語ったボージャン選手。チーム内のライバルは強力だが、同じ生え抜きで活躍したジョゼップ・グァルディオラ監督が指揮を執っていることもあり、今後の活躍も期待されているはずだ。

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