同じウソを繰り返した銀行強盗の男、警察には通用せずに逮捕。

2009/03/18 14:45 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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トラブルを避けるために、思わず嘘をついてしまった……。きっと、そんな経験を持つ人もいることでしょう。人間「正直」が一番ですが、その場を取りつくろうために出てしまった“口からのでまかせ”というのは、実はそう珍しいことではないのかもしれません。

米国カリフォルニア州のサンフランシスコで、その場かぎりの嘘を、同じ内容で繰り返した男がいました。銀行強盗を犯したこの男、嘘で警察に捕まるのを逃れようとしたそうですが、そうは問屋がおろさなかったようです。

同州のジェイムス・マイケル・バージ容疑者は銀行を襲い、現金を盗んだ後に逃走。しかし目撃者が彼の逃走車のナンバー・プレートを覚えていたために、すぐに身元が判明しました。しかも警察の記録を調べると、バージ容疑者はその数日前に違法薬物を使用した状態で車を運転していたとして、一度逮捕されていたことが判明。しかもその時は逮捕直後に心臓発作が起きた真似をして病院に運ばれ、そこから警察官が目を離した隙に堂々と立ち去っていたのです。

身元がバレたバージ容疑者ですが、そんなこととは露知らず、ホテルで一休みしていたそう。ところがホテル前に車を駐車していたために、捜索にあたっていた警察官に居場所を突き止められました。

逃げ場を失った容疑者ですが、それでもなんとか逃げ出そうと考えたらしく、「そうだ5日前にやった『心臓発作』は大成功だったから、今回もそれで行こう!」と安直なひらめきを……。激しく胸を抑えて迫真の演技で病気を「熱演」しました。

しかし1度目は騙された警察も、2度目はさすがに騙されません。今回も病院に連れて行ったものの、片時も離れずに容疑者を監視し続け、結局心臓に「異常なし」と診断を受けた容疑者をその場で再び逮捕して、警察に連行したのでした。

それでもバージ容疑者、さすがに反省したのか、逮捕後は素直に有罪を認めて服役することになったそうです。

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