相手サポーターも興奮、元ブラジル代表ロナウドが約1年ぶりに実戦復帰。

2009/03/06 16:31 Written by Narinari.com編集部

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昨年イタリア1部ミランとの契約終了後、ひざのケガを治療をしながら母国の名門コリンチャンスに入団したサッカー界の「怪物」こと、元ブラジル代表FWのロナウド選手。近年はポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウド選手(マンチェスター・ユナイテッド)に「ロナウド」の称号を奪われつつあるが、その「元祖」ロナウド選手が引退危機からはい上がり、約1年ぶりに実戦へ復帰した。

1994年にオランダのPSVに移籍して華々しく活躍したロナウド選手は、かつてスペインやイタリアのクラブを渡り歩いて個人タイトルを総ナメにした。スピード、パワー、技術すべてが一級品で、相手選手から「ボールを持ったら止められない」と言われるほどの「怪物」だったが、唯一の弱点が“ひざ”。圧倒的なスピードとパワーの代償としてひざへ負担がかかり、イタリアのインテルに在籍していた1999年11月には、右ひざじん帯を部分断裂している。翌年4月の復帰戦でも同じ箇所を完全断裂し、計20か月もの期間をリハビリに費やした。

その後、2002年からスペインのレアル・マドリードで活躍、2007年からイタリアのミランへ移籍したが、昨年2月に左ひざの腱を断裂したままミランとの契約が終了。活躍の場を失ったロナウド選手はプライベートな面で騒がれることが多くなり、女装した男性と気づかずに売春目的でホテルに連れ込んだことを暴露され、務めていたユニセフ大使をクビにされたのは有名な話だ。こうした話題が出てくるたびに、世間からは「もう終わった選手」として意識されるようになった。

昨年は、古巣クルゼイロと交渉成立間近と言われながらライバルのコリンチャンスへ入団し、クルゼイロサポーターが激怒する事態に。スペイン、イタリア時代にも各リーグのライバルクラブを渡り歩き、古巣となったバルセロナやインテルのサポーターから大きなブーイングを浴びたが、それはロナウド選手の高い能力が成し得た実績とも言えるだろう。

コリンチャンスは食事管理などでロナウド選手をサポートし、一時話題となった「激太り」も回復。3月4日のブラジル杯イトゥンビアラ戦で、ついに出場へのGOサインを出した。「怪物」の母国復帰戦を見ようと、アウェーにもかかわらずスタジアムには大勢の観客が詰めかけたという。肝心のプレーは1年ぶりの試合とあってキレはいま一つで、出場時間も20分程度だったが、もう一度プレーでメディアを騒がせることができるのか、試合出場はそれに向けた大きな第一歩だ。

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