セルティックの中村俊輔選手、移籍問題に「4連覇決めてから話す」。

2009/03/03 20:39 Written by Narinari.com編集部

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2月28日のサッカー、スコットランドリーグ対セントミレン戦でハットトリックを決め、7-0の大勝に貢献したセルティックMF中村俊輔選手。この活躍は地元メディアからも称賛され、スコットランドでは残留の声が高まっているようだ。こうした中で、英紙スコティッシュ・サンが中村選手の移籍に関するコメントを掲載、今夏以降の去就について報じている。

同紙は、セントミレン戦で中村選手が左右の足で決めた1点目、2点目が相手に「壊滅的な効果」を与えたとして、中村選手の存在の大きさに言及。さらに、昨年から噂される日本復帰の可能性について「30歳の中村は、今季終了後セルティックにサヨナラするはずだった」としながらも、来季以降の残留の可能性があるとの見通しを示し、「ここに残るのか、別のリーグに移るのか、日本に帰るかは誰にもわからない」と語る中村選手のコメントを紹介した。

昨年秋頃から日本国内では、今冬に古巣J1横浜FMへの移籍が濃厚と見られていた。しかし、金融危機により横浜FMの親会社、日産自動車の業績が急激に悪化し、中村選手の移籍金調達が困難になったといわれている。

中村選手は「1月にも離れることはできた。でも、夏までいることに決めたんだ」と語り、ライバルのレンジャーズに勝ち点で並びながら得失点差で2位になっていることから、「今はリーグ戦に集中したい。チャンピオンになることを考えるだけ。4連覇を達成することが今最も重要なこと」とした。

また、チームメイトのドイツ代表DFアンドレアス・ヒンケル選手は「シュンスケは僕らにとってとても重要な選手。最高の技術を備えているし、特に彼のフリーキックやコーナーキック、パスはスゴイよね」と中村選手を絶賛。そのうえで「でも、どの選手もみんな必要だよ。それがチームプレーで、チームに勝利をもたらすんだ」と述べた。リーグ4連覇に向け、セルティックが一丸となっていることを物語っている。

日本代表とセルティックのキープレーヤーとして活躍を続ける中村選手だが、セルティック、横浜FM双方の事情も絡み、はっきりした見通しはまだ立たないまま。しかし、今はレンジャーズを追い抜くことに集中し、リーグ4連覇を決めたときに次の進路を考えるつもりのようだ。

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