イチロー外野手の不振を世界も報道「ミニ・スランプと格闘している」。

2009/03/02 23:31 Written by コジマ

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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇を目指す日本代表で、原辰徳監督とともにチームを牽引するイチロー外野手(マリナーズ)。選手たちへの求心力は監督以上ともいわれ、前回大会同様、リーダーシップを発揮することが期待されている。

宮崎での合宿を終え強化試合に臨んだ日本代表だが、2月28日の西武戦では2-7と惨敗。3月1日の巨人戦でも延長10回2死から相手投手の暴投でようやく勝ちを拾うなど、3月5日のWBC開幕に向けてぱっとしない試合が続いている。その中でも深刻なのが、イチロー選手の不振だ。

強化試合では2試合とも快音が聞こえず、練習試合と合わせて11打席連続無安打。この状態で3日後の本番を迎えることに、メディアやファンからは不安の声が漏れている。

そんなイチロー選手の不振について、米通信社APが世界に向けて記事を発信した。また、米大リーグ公式サイトも「イチローはミニ・スランプと格闘している」と報じている。

イチロー選手の練習試合・強化試合6番勝負の成績は、23打数3安打の打率.130。巨人との強化試合は初めて座り慣れた1番の打順で臨んだが、篠塚和典打撃コーチの「いつものイチローに戻ってほしい」との願いもむなしく無安打に終わった。

APは「読売ジャイアンツとのウォームアップゲームでは打順を3番から1番に変更されたが、5打席無安打だった。イチローは西武ライオンズとの試合でもヒットがなかった」など事実を伝えるにとどまった。しかし、スポーツ専門放送局ESPNなど米メディアだけでなく、ベネズエラ紙「EL UNIVERSAL」もこの記事に「イチロー・スズキがスランプ」との見出しを付けて報じるなど、WBC参加国の反響は少なくないようだ。

一方、大リーグ公式サイトは「イチローはミニ・スランプと格闘している」としながらも、原監督の「私は彼についてまったく心配していない」とのコメントを紹介。「イチローの不調は日本代表を左右しない」と報じている。しかし、原監督の「彼が良くなるまでは持っていけなかったのは事実」という発言が気になるところだ。

昨年はオープン戦でプロ自己ワーストの26打席無安打を記録しつつも、レギュラーシーズンではリーグ最多の213安打を記録したイチロー選手。3月5日の本番・中国戦では、11打席分たまったうっぷんを晴らしてくれることに期待したい。

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