マンチェスターUがC・ロナウド引き留めへ、週給2800万円提示か。

2009/03/02 20:59 Written by Narinari.com編集部

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サッカー、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで押しも押されもせぬエースとして活躍するクリスティアーノ・ロナウド選手(ポルトガル代表)。家族も熱望するというスペインのレアル・マドリードへの移籍問題が常につきまとっているが、マンUが引き留めに現在の週給12万ポンド(約1700万円)から週給20万ポンド(約2800万円)の契約を新たに提示する見込みと、英紙ニュース・オブ・ザ・ワールドが報じている。

昨季はプレミアリーグだけでなく欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも得点王に輝き、バロンドール(欧州最優秀選手)やFIFA(国際サッカー連盟)最優秀選手に選ばれるなど、絶頂期にあるC・ロナウド選手。昨年の欧州CL制覇からレアルへの移籍が取りざたされているが、マンUのアレックス・ファーガソン監督の説得に応じ、昨年の移籍は諦めたと囁かれていた。しかし、家族の要望やレアル側が移籍を望むコメントをたびたび出すことから、今夏の移籍期間で動きがあるのかが注目されている。

C・ロナウド選手は、18歳の時に所属していたポルトガルのスポルティング・リスボンとマンUの親善試合でプレーした際、ファーガソン監督だけでなく選手たちまでも魅了し、すぐさまマンUに引き抜かれた。まだ無名だったにもかかわらず、元フランス代表のエリック・カントナ氏、イングランド代表MFデビッド・ベッカム選手(現ロサンゼルス・ギャラクシー)と続いたチームのエースナンバー「7」を託されるほど期待され、ビッグネームの多いチームながらすぐレギュラーを獲得している。

2007年にはゴールやアシストの個人成績も自己最高を記録し、史上4人目となる英国内の選手が選出する最優秀選手賞と記者が選出する最優秀選手賞をダブル受賞。それまでの週給7万ポンド(約970万円)から、週給12万ポンドで2012年までの契約延長を勝ち取った。

一方、狙う側のレアルは、それまで暗黙の了解で直接の移籍がなかったライバルのバルセロナから、当時大黒柱だったルイス・フィーゴ選手(現インテル)を「強奪」したり、ユベントスの司令塔だったジネディーヌ・ジダン氏を、現在でも史上最高の移籍金7500万ユーロ(約93億円)で加入させるなど、大物選手の移籍には十分な実績を持っている。それだけに、C・ロナウド選手をめぐっても昨年から積極的なコメントをたびたび出し、怒ったマンUから欧州サッカー連盟へ提訴される事態にも発展した。

ニュース・オブ・ザ・ワールド紙は、スペインのサッカー関係者による「今夏にC・ロナウドがマドリードへの移籍で同意している」とのコメントを紹介しつつも、「C・ロナウドが去ることはない」というファーガソン監督のコメントや、C・ロナウド選手の関係者による「オールドトラッフォード(マンUの本拠地)で彼の野望が満たせることが分かったので、長期的な視野で考えているようだ」との発言を引用し、今夏移籍の可能性が低いことを示唆している。

まだ24歳という若さから、ケガさえなければまだしばらくはトッププレーヤーとしての活躍が予想されるC・ロナウド選手。レアルの攻勢が強い中でマンUとしても契約の見直しは避けられないだろう。

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