ノルウェー人が自作した「太陽乾電池」が話題、製品化なるか。

2009/02/19 23:10 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


地球環境の重要性が叫ばれるようになって以来、クリーンなエネルギーとして注目を浴びている太陽電池。現在、太陽光発電はもちろんのこと、電卓や腕時計、携帯電話の充電器、街路灯、人工衛星、自動車など幅広い分野で活用されている。太陽電池メーカーの競争も激しく、昨年にはドイツのQセルズがシャープを抜いて業界トップとなった。

こうした中で、ノルウェー人が自作した「太陽乾電池」が話題になっている。製作者がブログで公開し、海外のブログでも紹介されたことから、国内外から反響が寄せられた。

「太陽乾電池」を製作したのは、ノルウェー人のクヌート・カールセンさん。カールセンさんは自宅に空の電池や充電式電池がいくつも転がっているのを見て、置いているだけで満タンにならないかと思案。そこで、太陽電池を利用することを思いついたという。

ノルウェー・エネルギー技術研究所(IFE)研究員の協力を得たカールセンさんは、シートタイプの太陽電池を手に入れ、これを自宅に転がっていた充電式電池の外面に巻いた。シートタイプの太陽電池は1.8ボルト、充電式乾電池は1.5ボルトだそう。

単に太陽電池を巻いただけでは乾電池に電力が供給されないため、銀のペンと平らな銅線を使って乾電池の電極と太陽電池を接続。すると、見事に空の乾電池が充電されたという。ただし、満タンになるまでに少々時間がかかる模様。カールセンさんは、精密な機器を利用して太陽電池と乾電池を接続した「セカンドバージョン」も製作し、こちらではより効率的に充電できたとしている。

カールセンさんのブログには、「素晴らしいアイデア。2カ月おきに新しい乾電池が必要になるくらい多くのおもちゃを持っている」「とってもクール!」「これはすごい! すべての乾電池に太陽電池を装備してほしい!」など絶賛の声が国内外から寄せられた。

その一方で、「太陽光にさらしたら乾電池が熱くなるんじゃないの?」との指摘も。ただ、この人物も「すばらしいデザインではある」としている。また米国のブログにも転載され、こちらでも話題を呼んでいるようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.