「仲間が減っていく」桜塚やっくん、去りゆくお笑い芸人に惜別の念。

2009/02/13 03:40 Written by Narinari.com編集部

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桜塚やっくんがお笑い芸人になる前の素人時代に衝撃を受け、お笑いを始めた頃から世話になっていたという、レッドキング。のメンバー・みとしが引退した。ライブなどでも共演する機会の多かった桜塚やっくんは、「こうやって一人、また一人と芸人がこの世界を去っていく」と、辛い現実を前にして悲しみを露わにしている。

レッドキング。は花見卓哉、佐藤仁志、みとしの3人組。プライムタイムのテレビ番組への露出は「エンタの神様」(日本テレビ系)や「笑いの金メダル」(テレビ朝日系/終了)などに出演したことがある程度で、それほどメジャー感のあるお笑い芸人ではないが、TBSの深夜番組「笑林寺2〜輪廻転笑〜」では番組の瞬間最高視聴率を何度もマークするなど、一部では注目されたこともあるお笑い芸人だった。

また、赤いふんどし姿で繰り広げられるレッドキング。のネタを見たサンプラザ中野くんは、「ブロードウェイでもやっていける!」「世界で通用する!」と絶賛したことも。サンプラザ中野くんが司会を務めたライブ「笑いの神様」シリーズでは、まだ売れない頃の超新塾やトータルテンボス、バカリズム、インスタントジョンソン、劇団ひとりらと、同じステージに上がっていたこともあった。

桜塚やっくんはレッドキング。と「一宿一飯を共にした間」ということもあり、「辞めなくてはいけない理由があるんだけど、仲間が減っていくようで…」と、切なさはひとしおのようだ。そして「芸人は自称も含め一万人以上いる。来年にはその中で何人残っているかわからない。でも、わずかな可能性ではあるが真剣に本気で取り組めばきっと光明が見えてくるはずだ」と、帯を締め直している。

世の中はお笑いブームの真っ只中だが、メディアに露出するお笑い芸人はほんの一握り。大きく売れることなく、お笑いの世界を去る人のほうが多いのが現実だ。そうした現実を何度も目の当たりにしてきた桜塚やっくんの「こうやって一人、また一人と芸人がこの世界を去っていく」という言葉は、切なく重い。

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