J2・C大阪クルピ監督が地元で開いた日本食店は「微妙にエセ臭い」?

2009/02/06 23:57 Written by コジマ

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昨季は広島とともにJ1昇格の最右翼に挙げられながら、4位に終わり昇格を逃したJ2のC大阪。2007年から指揮を執るレビー・クルピ監督の戦術に批判が集まったものの、フロントは継続性を重視し同監督の続投を決定した。10年ぶりにC大阪へ復帰した07年は短期間でチームを立て直しただけに、今季はその手腕の発揮が期待されている。

そんなクルピ監督が、地元ブラジル・クリチバで日本食レストラン「アズキ」を開店した。同監督は日本のマスコミにも宣伝し、C大阪のユニホームを着て来店すれば飲食代を無料にすることを約束。日本のファンにとって地球の裏側のブラジルは遠いが、チーム愛にあふれた太っ腹なサービスだ。

この店は地元紙にも紹介されており、実質的な経営は妻のマリリアさんが担当している模様。同監督は日本食レストランを開店した経緯について、日本で触れた和食の素晴らしさに感銘を受けたとしている。ところが、地元紙に掲載された写真に板前が写っており、その衣装などが「微妙にエセ臭い」と、個人ブログ「スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム」などネットの一部で話題になっている。

クルピ監督はかつて、昨年の欧州選手権(ユーロ2008)でポルトガル代表を率い、以前はJ1磐田の指揮を執っていたルイス・フェリペ・スコラーリ監督(現チェルシー監督)らとともに、ブラジルの将来を担う指導者として期待された人物。ブラジル代表監督を打診されたこともあった。C大阪では97年に監督を務め、07年に復帰している。

ブラジルの英雄であるクルピ監督の飲食店ということで、地元紙Gazeta do Povoも「アズキ」を大々的に紹介。記事の写真には妻マリリアさんの奥でタコを丸ゆでしている板前が写っているが、着ている白衣の胸に「蛸ずし」と大書されており、日の丸を挟んで「平和」と記されたハチマキも着用している。日本で見る和食の板前とは異なる印象で、まるで近年海外で流行している「ニセ日本食レストラン」のようだ。

とはいえ、他の記事で紹介されている寿司や刺身はきちんとしており、板前の格好はブラジルで「日本」を印象付けるための演出なのかもしれない。ちなみに、店の自慢は本格的な「回転寿司」、ゴマの香りがきいたアイスクリームの「アズキ・サンデー」、炒りゴマが入った「テリヤキシロップ」なのだとか。この3つは、ブラジルにある他の日本食レストランにはないという。



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