サイ・ヤング賞3度の名投手、ペドロ・マルティネス投手の所属決まらず。

2009/01/31 13:09 Written by Narinari.com編集部

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かつて「最高の投手」の名を欲しいままにしたペドロ・マルティネス投手が苦境に立たされている。今オフ、フリーエージェント(FA)になったマルティネス投手だが、37歳という年齢と近年(2006年以降)の不振、高年俸、金融危機などのさまざまな要因が絡み、現時点でまだどの球団からも正式なオファーが届かないからだ。メジャーリーグの公式サイトが、そんなマルティネス投手の近況を伝えている。

マルティネス投手は1月28日に、昨シーズンまで所属していたメッツのオマー・ミヤナGMと接触したものの、契約交渉には至らず、メッツは獲得の意思を示していない。そのためマルティネス投手は、2月中旬からメジャー各球団が開始するスプリングトレーニング(春季キャンプ)までに所属球団が決まらない場合、母国ドミニカ共和国のメンバーとしてWBCに参加し、自分の健在ぶりをアピールするつもりだという。

ドミニカ共和国のWBC1次登録メンバーでは、昨年打率.302、35本塁打、103打点のアレックス・ロドリゲス内野手(ヤンキース)や、デビュー年以来8年連続で「3割、30本、100打点」をマークし、昨年も打率.357、37本塁打、116打点の活躍を見せたアルバート・プホルス内野手(カージナルス)など、人材豊富な野手陣に比べると、投手陣、特に先発陣は比較的手薄な面々となっている。

軸になるのは昨年16勝7敗、防御率3.49のアービン・サンタナ投手(エンゼルス)、同じく17勝6敗、防御率3.21のエディンソン・ボルケス投手(レッズ)だが、3番手以降の投手がほかの国に比べるとやや弱い。それだけに、マルティネス投手の奮起と、過去の実績通りの活躍に期待する声は多いようだ。

マルティネス投手は1992年にドジャースでメジャーデビュー。当初はリリーフ投手だったものの、1993年オフにトレードに出されたエクスポズでは先発として起用され、以降はメジャー屈指の先発投手として活躍してきた。1993年には23勝を挙げ最多勝、1997年、1999年、2000年、2002年、2003年には最優秀防御率、1997年、1999年、2000年にはメジャーの投手最高の栄誉であるサイ・ヤング賞を受賞している。昨年は20試合に登板し、5勝6敗、防御率5.61の成績だった。通算成績は467試合、214勝99敗3セーブ、防御率2.91。

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