破綻した大阪の都市型遊園地「フェスティバルゲート」をマルハンに売却。

2009/01/30 14:18 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


1997年に大阪の観光名所「通天閣」や、いわゆる「あいりん地区」のそばにオープンした都市型遊園地「フェスティバルゲート」が、400億円近い負債を抱えて経営破綻したのは2004年のことだった。第三セクターによって運営されていた「フェスティバルゲート」は、オープン当初は来場客で賑わったものの客足は伸びず、わずか7年弱で閉園。現在は一部施設を除き廃墟のような佇まいとなっている。

この施設の経営破綻後、負債を肩代わりする形で大阪市の税金約200億円が投じられているため、今後の施設跡地の利用方法や売却先に注目が集まっていたが、一般競争入札でパチンコチェーン大手のマルハンが14億2,000万円で落札し、新たな施設を建設することが決定。これによりJR大阪環状線の新今宮駅前という立地の巨大施設がこのまま廃墟化せずに済むという意味では一安心だが、200億円近い血税がムダになったことになる。

マルハンの計画では、現在ある「フェスティバルゲート」の施設はすべて解体。新たに2階建てのビルを建設し、ボウリング場やカラオケ施設、公園などを整備、2013年のオープンを目指すという。跡地の利用方法に条件が付けられているため、マルハンの本業であるパチンコ店は出店しない。

「フェスティバルゲート」は、地上8階建てのビルを突き抜けるような形で走るジェットコースター「デルビス・ザ・コースター」や、メリーゴーランド「マーメイド・カルーセル」、大阪プロレスの常設リング「デルフィンアリーナ」、シネマコンプレックスなどを備え、初年度は650万人以上の来場者を集めていた。



TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.