最注目の“新戦力”はダルビッシュ、米ESPN論説委員がWBCを展望。

2009/01/21 23:47 Written by コジマ

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日本をはじめ、各国の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表メンバーが続々と発表されている。辞退者が相次いでいる米国代表の「やる気」が気になるところだが、米スポーツ専門放送局ESPNの上級論説委員であるジェイソン・スターク氏らが各国代表を分析し、最注目の“新戦力”として日本代表のダルビッシュ有投手(日本ハム)を挙げた。

豊富な経験と確かな分析力を持つスターク氏はまず、各国代表の辞退者を列挙。米国ではCC・サバシア投手(ヤンキース)やロジャー・クレメンス投手らが辞退したほか、アレックス・ロドリゲス内野手(ヤンキース)がドミニカ共和国代表に鞍替えしたこと、そのドミニカ共和国もマニー・ラミレス外野手を欠いていることを「大きな不在」とした。日本については、黒田博樹投手(ドジャース)、斎藤隆投手(レッドソックス)、新垣渚投手(ソフトバンク)、斉藤和巳投手(ソフトバンク)を挙げている。

一方、第2回でWBCに初参加する期待の“新戦力”では、米国代表のジミー・ロリンズ内野手(フィリーズ)やダスティン・ペドロイア内野手(レッドソックス)らそうそうたる選手を抑え、ダルビッシュ投手が筆頭に挙げられた。スターク氏は「22歳の日本のエース、ダルビッシュ有は、前回大会決勝の松坂大輔と同じ衝撃を世界に与えられる」と断じている。

こうしたデータから、スターク氏らは各国代表の実力を分析。前回大会と比べ戦力が「最も改善されたチーム」として米国が1位、カナダが2位、ドミニカ共和国が3位、「最も打線の潜在能力が高いチーム」ではドミニカ共和国が1位、米国が2位、キューバが3位とした。

日本は「最も先発投手の潜在能力が高いチーム」で1位、「最も救援投手の潜在能力が高いチーム」で2位。日本のWBC連覇のカギは投手力とみているようだ。ちなみに、前回大会から「最も戦力が改善されていないチーム」では、中国と南アフリカに次いで台湾が3位となっている。これは、大エースの王建民投手(ヤンキース)を欠いているほか、野球賭博に関連した事件で台湾野球界が危機に瀕しているためかもしれない。


☆米ESPNによる第2回WBC各国代表分析
◆最も戦力が改善されたチーム
1位 米国
2位 カナダ
3位 ドミニカ共和国
◆最も打線の潜在能力が高いチーム
1位 ドミニカ共和国
2位 米国
3位 キューバ
◆最も先発投手の潜在能力が高いチーム
1位 日本
2位 韓国
3位 キューバ
◆最も救援投手の潜在能力が高いチーム
1位 米国
2位 日本
3位 ドミニカ共和国
◆最も戦力が改善されていないチーム
1位 中国
2位 南アフリカ
3位 台湾

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