フジテレビ系の恋愛観察バラエティ番組「あいのり」が3月で終了へ。

2009/01/17 12:27 Written by Narinari.com編集部

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2000年代のフジテレビを代表する人気バラエティ番組「あいのり」が、今年3月をもって終了すると、サンケイスポーツが報じている。同紙によると、終了の理由は「放送開始10年の節目を迎え、番組としての役割を果たしたから」。トータルで地球を2周以上も巡った「あいのり」の長い長い旅も、あと2か月で遂に幕を閉じることになった。

1999年に放送が始まった「あいのり」は、男性4人、女性3人の計7人が乗り込んだピンクの「ラブワゴン」で繰り広げられる恋愛模様を、笑いあり、涙ありで届けてきた“恋愛観察バラエティ”番組。7人の恋愛だけでなく、訪れる国の文化や、現地の人ととの交流なども織り交ぜ、諸国の魅力を伝えるのにも一役買ってきた。

23時台と遅い時間帯での放送にも関わらず、2002年には20.4%の高視聴率を記録。現在までの平均視聴率も15.3%と長年に渡って好視聴率を維持してきたが、例えば昨年最後の放送(12月22日)の第431回は12.9%、今年最初の放送(1月12日)の第432回は11.2%と、かつての勢いは失われているのが現状だ。

ネットでは近年の「あいのり」について「タレントの卵ばかりですべて演出に見える」との声が頻繁に上がり、初期の頃ほど出演者に魅力を感じず、感情移入ができなくなったとする意見もある。そうした声が上がるのは、「あいのり」の旅から帰国後に、タレントやAV女優に転身する(もしくはそもそも芸能事務所に所属していた)出演者が相次いだことで、視聴者の不信を招いた影響も大きい。

また、番組の内幕を週刊誌などに暴露する出演者が出てきたこと、出演者自身がSNSやブログで放送にはのらない出演者同士の人間関係などについて語ってしまうケースがあることなど、10年の月日の中で番組の「神秘性」や「求心力」が徐々に弱まっていたことも、「あいのり」への没入感を失わせる大きな要因となっていた。

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