2008年の「秋ドラマ」がすべて終了、視聴率トップに輝いたのは?

2008/12/26 14:26 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


10月から始まった各局の「秋ドラマ」が、12月25日深夜に放送された「夢をかなえるゾウ」(日本テレビ系)をもって、すべての作品が最終回を迎えた。在宅率の低さや北京五輪の影響で低視聴率傾向だった「夏ドラマ」よりも視聴率アップが期待されたが、全体的に低調のまま「秋ドラマ」も終了。「ドラマ冬の時代」は依然として続いている。

それでは「秋ドラマ」の視聴率がどのような結果となったのか、まずは平均視聴率のランキングを確認しておこう。

◎2008年秋ドラマ視聴率ランキング(ビデオリサーチ調べ、平均値)
16.3% 金曜22時「流星の絆」(TBS系)
15.7% 木曜22時「風のガーデン」(フジテレビ系)
13.5% 月曜21時「イノセント・ラヴ」(フジテレビ系)
13.2% 火曜22時「チーム・バチスタの栄光」(フジテレビ系)
13.1% 日曜21時「SCANDAL」(TBS系)
13.1% 火曜21時「セレブと貧乏太郎」(フジテレビ系)
11.8% 金曜23時「サラリーマン金太郎」(テレビ朝日系)
11.4% 土曜21時「スクラップ・ティーチャー」(日本テレビ系)
11.4% 土曜20時「ブラッディ・マンデイ」(TBS系)
10.2% 金曜21時「ギラギラ」(テレビ朝日系)
_8.1% 水曜22時「OLにっぽん」(日本テレビ系)
_7.5% 火曜22時「オー!マイ・ガール!!」(日本テレビ系)
_7.2% 土曜23時「ROOM OF KING」(フジテレビ系)
_7.0% 木曜21時「小児救命」(テレビ朝日系)
_4.7% 木曜24時「夢をかなえるゾウ」(日本テレビ系)
※来年までクールをまたぐ「相棒」(テレビ朝日系)や「赤い糸」(フジテレビ系)、通年のNHK大河ドラマ「篤姫」などは含まず。12月終了時点の平均視聴率は「相棒」は17.6%、「赤い糸」は7.9%。「篤姫」は期間平均が24.5%。

「秋ドラマ」の視聴率争いを制したのは、二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香が3兄妹を演じ、東野圭吾の原作を宮藤官九郎が脚本化した「流星の絆」だった。初回でいきなり21.2%の高視聴率を叩き出したあとは、ほぼ15%台前後で推移。第8回では11.5%まで下げたものの、最終回(第10回)では22.6%と盛り返し、終わってみれば15%ラインを超えて「秋ドラマ」No.1の座に輝いている。随所に見られたクドカンならではの“遊び心”や、その結末をめぐって賛否両論を巻き起こしたが、全般的には「良質なドラマだった」「クドカン節炸裂で楽しかった」「泣けて、笑えて、贅沢なドラマだった」などの前向きな評価をする声が多いようだ。

来春まで放送が続くため「秋ドラマ」という括りではランキングに含まれていないが、「流星の絆」以上の視聴率(12月終了時点で平均17.6%)を叩きだし、実質1位だったのは「相棒」。5月に封切られた劇場版は45億円近い興業収入を上げるなど、今年はこれまでの人気がさらに加速した一年となった。現在放送中の第7シーズンは、主人公の杉下右京(水谷豊)とコンビを組んできた亀山薫(寺脇康文)の出演が最後だったことも、高視聴率に繋がった理由のひとつと言えそうだ。

フジテレビ系月9枠で放送された「イノセント・ラヴ」は3位。初回こそ16.9%とまずまずのスタートを切ったが、その後視聴率は下降線をたどり、第4回では11.7%まで下げ、一時は「月9ワースト」記録を更新しそうな危うい状態だった。ただ、最終回直前から盛り返したことで、終わってみれば江口洋介主演の「東京ラブ・シネマ」(2003年春/13.1%)、滝沢秀明主演の「僕だけのマドンナ」(2003年夏/13.2%)、斉藤由貴主演の「あそびにおいでョ!」(1988年夏/13.3%)を上回り、辛うじて「月9ワースト」記録は免れている。

下位争いも熾烈を極めたが、深夜ドラマの「夢をかなえるゾウ」を除き、近年の低視聴率ドラマの指標として語られることの多い速水もこみち主演の「レガッタ」(テレビ朝日系、平均5.4%)を下回る作品はなかった。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.