今年11月28日に首都圏で販売を開始したマクドナルドの新商品「クォーターパウンダー」。同1日に東京の表参道と渋谷でオープンした期間限定店舗は連日行列が形成されていたが、近畿圏でも12月23日から発売し、大阪・心斎橋の御堂筋周防町店に開いた期間限定店舗に1キロ以上の大行列ができる人気ぶりだった。

初日の行列は徹夜組100人ほどを含め約3000人で、東京の期間限定店舗がオープンしたときの6倍。除幕セレモニーに駆けつけたプロゴルファーの上田桃子選手も「人の多さにはびっくりしました。圧倒されました」とコメントしたほどだ。最終的に、初日の来店者数は約1万5000人、売り上げは同社の1日店舗最高記録を約24年ぶりに更新する1002万円にものぼった。

こうして東京以上の熱狂を呼んだ大阪の「クォーターパウンダー」期間限定店舗だが、オープンと同時期に人材派遣会社が「新商品を並んで買って、食べるだけ」のアルバイトを募集していたことが明らかになった。並ぶ飲食店名などの詳細な内容は公開されていないが、期間や場所が重なっていることからネットでは「マクドナルドがサクラを雇ったのではないか」との疑問が浮上している。

このアルバイトを募集したのは、人材派遣大手のフルキャスト。同社公式サイトによると、内容は「新商品発売に伴い、飲食店での商品購入のエキストラのお仕事」で、ある店に並んで商品を購入するだけというもの。購入用のプリペイドカードが支給され、購入した商品はその場で食べても持ち帰ってもよいとしている。勤務地は心斎橋駅近く、勤務日と時間は12月22〜23日の午前8〜11時、午前11〜午後2時半、午後12時半〜3時半となっていた。

12月22〜23日と言えば、「勤務地」の心斎橋駅近くで「クォーターパウンダー」が発売された前日と当日。さらに、購入用に支給されたプリペイドカードを採用している飲食店が限られているため、「クォーターパウンダー」発売初日の行列について、ネットでは「マクドナルドの仕込み」を指摘する声が相次いでいる。

また、巨大掲示板「2ちゃんねる」には、フルキャストの募集に応じたとする人物からの「3セット買えって言われたから買って2セット捨ててしまった。あれはどういうシステムだったんだ？ マクドの店員はサクラについては聞かされてないって言われたが。2回並んだ人もいるから一番少ない時でも500人はサクラだったはず。フルキャストだけで入り時間は違えど400人は来てたから」や、現地にいたという人物による「妙にプリベイドカード使う奴多かったけど、そうだったのか」などの投稿も。いずれも真偽のほどは不確かながら、妙にリアルな話だ。