J1名古屋・小川佳純、G大阪への「弱点ありすぎ」発言報道を否定。

2008/12/22 22:31 Written by コジマ

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今季から指揮を執るドラガン・ストイコビッチ監督の采配で一時は首位に立ち、最終節まで優勝争いを演じたJリーグ1部(J1)の名古屋。最終成績の3位は本格的に1シーズン制が採用された2005年以降最高の順位で、「万年中位」の汚名を返上した。

こうした名古屋躍進の原動力の1つとなったのが、MF小川佳純選手の存在だ。ストイコビッチ監督は2年目の小川選手をレギュラーに抜擢し、右利きながら左サイドで起用。リーグ戦33試合に出場して11得点を記録するなど指揮官の期待に応える見事な活躍をみせ、11月8日の柏戦では敵将から「小川は本当にうまい。なんで代表に呼ばれないのか」との賛辞を送られた。また、今夏のA代表合宿に招集されたほか、Jリーグの今季新人王とベストイレブンにも選ばれている。

こうして才能を開花させた小川選手、注目度の上昇とともにマスコミに出る機会も増えている。そんな中、12月25日に天皇杯準々決勝で対戦するG大阪に対して「弱点ありすぎ」などと強気発言したことで物議をかもしたが、自身の公式ブログでこの報道を否定した。

この発言は、12月20日付の中日スポーツに掲載されたもの。小川選手はクラブワールドカップ準決勝でマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)相手に5失点したG大阪に対し、「弱点ありすぎです。DFラインがそろってないし、逆サイドがいつも空いている。ロングボールでサイドチェンジをすれば簡単に崩せる」「マンUとうちの戦い方はほとんど同じ。(G大阪に)全然勝てると思いますよ」(中日スポーツより)などと分析。こうした「ビッグマウス」にサッカーファンの間で賛否が飛び交った。

同紙の報道を受けて小川選手は、12月21日付のブログで「一部報道で、次の天皇杯に向けて僕のすごい強気で偉そうなコメントが出ていました。まったくそんなつもりはありません」とし、「マンU対ガンバを見て、次の対戦相手であるガンバを分析してはいましたが、弱点がありすぎるだとか、必ず勝てるというような発言はしていません」と強気発言を否定した。

ただ、小川選手は今年9月のナビスコ杯大分戦後にも「大分のようなサッカーに負けたのは正直とても悔しい。ああいうサッカーには絶対に勝ちたかった。スペインがEUROで優勝したように、見ていて面白く、そして強いサッカーが勝っていかないと。リーグ戦でも競っている相手なので、今後は絶対に負けないようにしたい」(J's GOALより)と語っており、このときも物議をかもしている。

どちらが真実なのかは分からないが、ブログで「ただ勝つためにいい試合をしたいと思っています」とも述べた小川選手。たとえ発言していないとしても、天皇杯準々決勝では「ビッグマウス」に負けないすばらしい活躍を期待したい。

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