中日・山本昌投手のラジコン動画が人気、「野球より真剣」との声も。

2008/12/07 02:11 Written by コジマ

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数々のプロ野球最年長記録を保持し、球界を代表するベテラン投手として活躍している中日の山本昌投手。今季は序盤こそ低調だったものの、先発の柱として中日の優勝争いに貢献したほか、史上24人目となる通算200勝などを達成して中日の投手で初の名球界入りを果たした。

山本投手は多趣味でも知られており、その範囲はカブトムシやクワガタといった甲虫類集めから絶版マンガ収集、競馬など多岐にわたっているが、その中でもプロ並みの腕で知られているのがラジコンだ。1996年から元チームメイトの山崎武司外野手(現楽天)と「山山杯(山本・山崎杯)」を主催しているほか、04年には全日本選手権で4位に入賞、メーカーと共同開発したオリジナルラジコンを発売するなど、もはや趣味の範疇を超え「ラジコンが本業、野球は副業(もしくは趣味)」との声も上がっているほどだ。

こうした山本投手のラジコンに対する思いをあますところなく伝えているテレビ番組の動画が、「ニコニコ動画」などで再生回数3万回に迫るほど話題になっている。準備からレースまで本物のレースさながらに取り組む姿をとらえており、その「本気度」が伝わってくる内容だ。

プロ野球のシーズンが始まると、東京の自宅に住む家族と離れて名古屋に単身赴任している山本投手だが、その部屋には自らが「心の薬」とするラジコンであふれている。所有台数は約30台。正確に数えたことはないという。

そんな山本投手とラジコンとの出会いは、野球選手として致命的なケガを負った1995年のこと。リハビリの合間にラジコンを始めたところ、瞬く間にハマっていったという。「中日ドラゴンズ・山本昌ラジコン特集」と題されたこの動画では山本投手がその経緯を述べているが、野球選手がラジコンとの出会いを語るシーンはなんともシュールだ。

動画は、各ラジコンメーカーが注目するほど成長した「山山杯」決勝4日前から山本投手に密着。プロドライバーと同じく専属メカニックを雇っており、路面状況に応じてタイヤを温めたり、セッティングを細かく変えたりなど、プロ並の取り組み方だ。0.05秒のタイム短縮やプロドライバーの指摘に一喜一憂し、朝から晩までテスト走行を重ねる姿は真剣そのもので、動画のコメントには「野球より楽しそう」との声も寄せられている。

予選で6位に入った山本投手は、決勝で世界の強豪と対戦。第2ラウンドまで総合5位だったが、第3ラウンドで痛恨のミスをし、総合8位で終わった。しかし、前回よりも2つ順位を上げた結果に、山本選手は満面の笑みを浮かべている。

200勝を達成した山本投手の次の目標は、杉下茂氏の持つ球団史上最多の211勝。球団側から高い評価をされながらも来季以降の単年契約を明言しているが、“本業”との両立でいっそうの活躍が期待される。

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