店内で転んだと嘘をついた男性、監視カメラ映像で自作自演バレる。

2008/12/03 14:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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世界的な「裁判大国」として知られる米国。小さないざこざでも訴える人がたくさんいるから、弁護士の数が多いのか、それとも弁護士がたくさんいるから、些細なことでも訴えられる環境が整っているのか……。

そんなことを考えさせられるのが、今回ご紹介する話題です。ニューヨーク北部のバッファローで、今年7月、スーパー店内に敷かれていた絨毯の端に足が引っかり、転倒したとして、ある男性が救急車を使用した費用など860ドルの損害賠償を求めて、お店を相手取り訴訟を起こしました。

最近は日本でも議論が活発化していますが、実は米国ではすでに救急車の利用は有料。個人や雇用先を通して加入している医療保険がない場合は、全額個人負担となってしまいます。しかも1回の使用で何百ドルと、結構高額なもの。その他の医療費もいろいろと高額ですから、米国で病気や怪我をするのはお金がかかります。

ところがこの男性、この転倒事故を自作自演していたことが判明。なんと、転んだ拍子に絨毯がめくれあがったかのように動かした後、そこにゴロンと転がり、助けを求める仕草をしていたのです。この様子がすべて、監視カメラに撮影されていたために判明しました。

最初は強気に「医療費を保障しろっ!」といきがっていた男性ですが、このビデオの存在を警察から知らされ、さすがに黙り込んでしまったそう。

さらに、彼は今回の件で詐欺行為を働いたとして、逆に逮捕されてしまいました。悪いことをしてお金儲けしようとした罰が当たった格好です。有罪判決が出た場合、禁固刑1年程度となる見込み。数百ドル欲しさのために行った愚行によって、厳しい処罰を受けることになりそうです。

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