ふっくら体系の「ミス」に業界は冷たい反応? 仕事がないと嘆く現実。

2008/12/01 15:24 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ここ数年、欧米を中心に「美の象徴」であるモデルたちがやせ過ぎであると問題視されていますが、その影響で「ミス・ワールド」など、世界的なミス・コンテストの代表にも「ふっくら系」の女性たちが選ばれる風潮が出てきました。

「細いだけの美女はもういらない。参加者はもっとリアリティがあって女性らしい曲線を持つ体型であるべきだ」

というミス・ワールドの主宰者側の意向で、イングランドでは昨年の代表になった女性に「世界大会までに太ること」を通達したり、さらに今年の同コンテストのファイナリストの中の1人に、16号サイズ(日本人の標準は8〜10号)という、大変グラマラスな女性が選ばれたりと、かなり「アンチやせ過ぎ」な方向性を支持するようになったのです。

結局、今年度イングランド代表に選ばれたのは、16号サイズの女性ではなく10号サイズ(=標準サイズ)のローラ・コールマンさんという女性。しかしミス・コンテストの意向とは裏腹に、モデル業界ではまだまだ「スリム重視」が続いているようで……。

来月、南アフリカで開催予定の世界大会を控えているコールマンさん。なんでも標準サイズの彼女でさえ、数々のモデル・エージェントからはお払い箱にされている状態なのだそうです。

「太りすぎだっていわれて、全然仕事を回してもらえない」

リアリティ路線を目指すミス・コンテストと、「病的なほど細いのが美」というモデル業界のギャップが浮き彫りになっているようです。しかし、標準サイズで足蹴にされてしまうとは、なんだか悲しい現実ですね。

いうまでもなく、モデルというお仕事は若い女の子にとっても憧れの存在。近年問題視されている拒食症の増加にもつながるとして、ミスコン同様、モデルの体型を警戒する向きもあることは事実です。ただ、旧態依然としたモデル業界の体質に変化が訪れるのは、もう少し先のことかもしれません。

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