エキスポランド跡に映画テーマパーク構想、G大阪と争奪戦開始か。

2008/11/30 15:54 Written by コジマ

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1970年に開催された大阪万博の施設として誕生以来、大阪のシンボル的存在だった遊園地「エキスポランド」。しかし、昨年5月のジェットコースター脱輪死傷事故で客足が遠のき、同年12月に休園、今年10月に民事再生法を申請した。

こうして経営破綻したエキスポランドの敷地約20万平方メートルに、米映画大手パラマウント・ピクチャーズがテーマパークの開業を構想していることが明らかになった。パラマウント社は「ゴッドファーザー」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「スタートレック」シリーズ、「ミッション:インポシブル」シリーズなど数々の人気映画を手がけており、米映画大手ユニバーサル・スタジオによる「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)に劣らない大阪の新名所になることが期待される。大阪府の橋下徹知事も前向きに考えているという。

パラマウント社のテーマパークは、韓国やアラブ首長国連邦(UAE)での建設が予定されているが、日本での計画は今回が初めてではなく、04年に福岡市内で開業するという構想が持ち上がっている。このときはパラマウント社から開発権を譲渡された福岡市の企画会社が推進していたが、1400億円という資金の調達方法が不透明のため、地権者らが懸念を表明。昨年11月に計画が頓挫したことが発表された。今回もこうした資金調達が課題となりそうだ。

一方、エキスポランドの跡地は、サッカーJリーグ1部(J1)G大阪のホームスタジアムの建設候補地に挙げられている。テーマパークと併設し相乗効果を期待する案もあるようだが、現ホームスタジアムである万博記念競技場の敷地面積は5万5000平方メートル。同規模のスタジアムを建設するならば、エキスポランド跡地の4分の1以上を使用することになる。

USJの敷地面積(54万平方メートル)と比べると、エキスポランド跡地をすべて使用しても規模は小さいものになるが、さらに敷地が狭くなるスタジアム併設案をパラマウント社が受け入れるかどうかが注目される。場合によっては、G大阪との争奪戦が展開されそうだ。

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