カレーライスのご飯とルーは全部混ぜる? タモリは「混ぜる」推奨。

2008/11/22 19:24 Written by Narinari.com編集部

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日本の国民食ともいえるカレーライスの食べ方をめぐり、激論が交わされている。ヨミウリオンラインのコンテンツ「発言小町」に「カレーライス全部混ぜますか?」というトピックが立った11月5日以降、100近いレスが付いて「混ぜる」「混ぜない」で大賑わいだ。

「カレーライス全部混ぜますか?」のトピ主は「行儀が悪い」としつけられたからか、カレーライスを混ぜて食べているのを見ると気になってしまうのだという。これに対するレスを見ていくと、「混ぜるなんて有り得ない」「下品」「生理的にダメ」という「混ぜる完全否定」派も少なくないが、「子供の頃は混ぜていた」「家では良いけど外ではするな、としつけられた」と「混ぜる」派に一定の理解を示しながらも、現在は「混ぜない」派の人たちが多いようだ。「混ぜる」派のレスもチラホラと散見できるものの、「混ぜない」派が大勢を占めている。

このトピックをもとにヨミウリオンラインで行われている投票では、11月22日現在、「混ぜる」派が36.9%、「混ぜない派」が62.3%、「その他」が0.8%で、やはり「混ぜない」派が優勢。投票の結果を見る限りでは、世間の“主流”は「混ぜない」派なのだろう。

ただ、明治43年創業の大阪の老舗「自由軒」のように、ご飯とルーを混ぜた状態で提供するスタイルが人気を呼び、名物になっている例があることも事実。「自由軒」のホームページにある「よくあるご質問と回答」では、「なぜ名物カレーは、現在のようなカレーとご飯が混ざった形になったのでしょうか?」との質問に対し、次のような回答をしている。

「当時は、ご飯を保温できる炊飯器のような機械がなく、お客様に熱々のカレーをお出しすることができませんでした。そこで、自由軒の創業者で名物カレーの考案者である吉田四一は、カレーとご飯を混ぜることを思いつきました。ご飯は冷めても、熱いカレーと混ぜることで、熱々のカレーになる。当時のお客様からは、今までになかったカレーと大変ご好評いただきました」
「当時カレーはまだ庶民にとって敷居の高い料理でしたが、カレーとご飯を混ぜ合わせることでマナーを気にせずに食べられると、これまで洋食を食べたことのなかった方もお店へ足を運んでくださるようになったのです」

つまり、ご飯とルーを混ぜることに極めて合理的な理由があり、また、庶民的なスタイルとして人気を博したというわけだ。マナーを気にせずに、気取らない食べ方。ご飯とルーを混ぜるスタイルには、そんな想いも込められている。

また、カレー好きで知られるタモリも、「混ぜる」派の一人。タモリが家に大勢の客人を招くときに作るというスペシャルなレシピ「タモリカレー」は、ご飯とルー、そしてマッシュポテトを徹底的に混ぜて食べる。昨年4月、東京・渋谷で開催された「タモリカレー」の調理風景を見て、食べるイベント「カレー部例会」(タモリ、山下洋輔、糸井重里、みうらじゅん、リリー・フランキーが出演)では、参加した約200人とゲストの面々に「タモリカレー」が振る舞われ、大絶賛されていた。このときタモリは「絶対に混ぜて食べてください」と念押しするほど、「混ぜる」ことにこだわっている。

カレーライス、皆さんは「混ぜる」派? それとも「混ぜない」派?

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