「麻生首相のマンガ好き公言は恥ずかしい」宮崎駿監督の発言が物議。

2008/11/21 11:49 Written by Narinari.com編集部

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日本を代表するアニメ界の巨人・宮崎駿監督の発言が物議を醸している。11月20日に日本外国特派員協会で行われた記者会見で、麻生太郎首相が「マンガ好き」を公言していることに触れ、「恥ずかしいと思う。それはこっそりやればいいことです」(AFPBBより)と発言。この発言についてAFPBBは「熱心に漫画を読んでいることを首相が宣伝する必要はないという考えを示した」としており、首相という立場で「マンガ好き」をアピールし続ける麻生首相の姿勢に、宮崎監督が苦言を呈したということのようだ。

ところが、この発言の「恥ずかしいと思う。それはこっそりやればいいことです」の部分が、ネットでは「マンガ好き=恥ずかしい=こっそりやればいい」との極端な解釈を含みながら、賛否両論吹き荒れる議論へと発展してしまった。

発言肯定派からは「確かに麻生首相は人気取りに『マンガ好き』を使いすぎ」「まさに正論」「実際恥ずかしいと思う」といった意見が続々。また、宮崎監督は一般論として「良い大人がマンガを読むのは恥ずかしい」という古くからある価値観に則って発言しているだけなのではないか、と推測する声も見られる。

発言否定派からは「好きなことを好きと言うくらい良いじゃないか」「オタクで商売してる人たちはオタクが嫌いなもの」「(アニメやマンガを)作ってる側がするような発言ではない」「業界全体のことを考えて発言して欲しい」との意見が並ぶ。

近年は過剰なオタクぶりで人気を呼んでいる中川翔子や、いわゆる「ガンダム芸人」「ジョジョ芸人」をはじめ、マンガ・アニメ好きを公言する芸能人も多く、特に若い年齢層では「大人も楽しめる趣味」のひとつとしてすっかり定着している。それだけに、宮崎監督の発言が「マンガ好き全体を否定した」と捉え、ヒートアップする人が多いようだ。

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