視聴者60万人が選ぶ米TVドラマ人気投票、「CSI」が圧倒的1位。

2008/11/20 20:33 Written by コジマ

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米テレビドラマの秋作品群が、9月上旬にスタートした。今クールも日本で人気の高いシリーズの続編が多く含まれているが、全米脚本家組合による長期ストライキの影響で各番組とも軒並み視聴率を下げており、米国での視聴率によって打ち切りが噂されているものも少なくない。ファンとしては、本国での評価が気になるところだ。

こうした中で、米テレビ情報サイト「AOL Television」が60万人以上の視聴者を対象にテレビドラマに関するさまざまな調査を実施し、その結果「見たい番組」部門で「CSI:科学捜査班」が52%という圧倒的な支持を得て1位に輝いた。このほか、新番組の期待度やがっかり度から、視聴率が低迷している「HEROES/ヒーローズ」の救済方法、全米脚本家組合ストによるテレビ視聴への影響など、さまざまな結果が発表されている。

2000年放送開始の第1シーズンから8年以上も支持されている「CSI:科学捜査班」だが、今秋スタートの第8シーズンも60万人中52%が「見たい番組」と回答。今クールで最も評価の高いドラマとなった。その一方で、主演のウィリアム・ピーターセンが今シーズン限りで降板することが決定しており、37%が「彼が出ないならもう見ない」と答えている。この部門の2位は「グレイズ・アナトミー」(16%)、3位は「Dr.HOUSE」(15%)だった。

今秋スタートの新番組では、刑事モノの「The Mentalist」が37%の支持を得て「期待の番組」部門1位。映画「プラダを着た悪魔」などで知られる主演のサイモン・ベイカーは、「今秋イチオシのスター」部門でも2位に選ばれている。逆に「がっかりした番組」部門では「ナイトライダー」が1位、「ビバリーヒルズ高校白書/青春白書」のスピンオフ作品「90210」が2位となった。

「終わっている番組」部門は、「サバイバー」と「ER緊急救命室」が1、2位。それぞれ30%、24%の人々が“過去のもの”という評価を下している。前者が第17シーズン、後者が第13シーズンまで続いている長寿シリーズだが、米国の視聴者は飽きてしまったようだ。日本でも人気の「ヤング・スーパーマン」や「プリズン・ブレイク」なども、この部門のトップ6に入っている。また、「もっと評価されてもいい番組」部門では「BONES−骨は語る−」や「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」など、「今夏最も興奮した番組」では「24−TWENTY FOUR−」や「LOST」などが上位に入っている。これらの作品は続編制作に期待が持てそうだ。

「HEROES/ヒーローズ」の視聴率回復策を尋ねた項目では、「全世界を危険にさらすことをやめる」との回答が37%で1位。以下、「そのままで大丈夫」(23%)、「少なくとも3人の登場人物を殺す」(21%)、「タイムトラベルはもういい!」(16%)、「ピーターの能力を復活させない」(4%)が続いている。視聴率低迷からプロデューサー2人が降板した同作品だが、「終わっている番組」部門には入らなかったのは幸いだろう。

全米脚本家組合ストがテレビ視聴に与えた影響に関する質問では、「ケーブルテレビで素晴らしい番組を発見した」(49%)に回答が集中。それ以下も、2位の「え? ストライキって何?」(28%)を除いて、「ものすごい勢いでインターネットを始め、やめることができない」(12%)、「(人気ゲームの『Gitar Hero』から)私はギター・ヒーローになった。次は『エキスパート』モードに挑戦する」(6%)、「すべてのエンターテイメントをやめて、ヨガを始めた」(5%)という回答が並んでおり、いずれもテレビドラマ業界にとって歓迎できない結果が出ている。

また、本当にテレビで番組を見ているかについては、「はい、ハードディスクレコーダーが最高の友達」が7割を占めており、「番組を見逃した場合、ネットで無料視聴する」は3割弱、「いや、すべてダウンロードしている。『iTunes』とかではなく……分かるでしょ?」は3%にとどまった。


◎今秋の米テレビドラマ調査(AOL Television調べ)

【見たい番組】
1位 「CSI:科学捜査班」…52%
2位 「グレイズ・アナトミー」…16%
3位 「Dr.HOUSE」…15%
4位 「デスパレートな妻たち」…7%
4位 「The Office」…7%
6位 「Gossip Girl」…2%

【期待の新番組】
1位 「The Mentalist」…37%
2位 「Eleventh Hour」…19%
3位 「Fringe」…18%
3位 「Life on Mars」…18%
5位 「Privileged」…5%
6位 「Crusoe」…4%

【がっかりした新番組】
1位 「ナイトライダー」…30%
2位 「90210」…25%
3位 「Kath & Kim」…18%
4位 「WorstWeek」…12%
5位 「My Own Worst Enemy」…9%
6位 「Fringe」…5%

【もっと評価されてもいい番組】
1位 「BONES−骨は語る−」…36%
2位 「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」…25%
3位 「Eli Stone」…16%
4位 「Chuck」…11%
5位 「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」…8%
6位 「Privileged」…4%

【終わってる番組】
1位 「サバイバー」…30%
2位 「ER緊急救命室」…24%
3位 「マイネーム・イズ・アール」…16%
4位 「ヤング・スーパーマン」…11%
5位 「ボストン・リーガル」…10%
5位 「プリズン・ブレイク」…10%

【2年目のジンクスに苦しんでいる番組】
1位 「Private Practice」…30%
2位 「Pushing Daisies」…25%
3位 「The Big Bang Theory」…13%
4位 「Gossip Girl」…13%
5位 「Chuck」…10%
6位 「Life」…9%

【今秋イチオシのスター】
1位 ティナ・フェイ(「30 Rock」「サタデー・ナイト・ライブ」)…54%
2位 サイモン・ベイカー(「The Mentalist」)…32%
3位 クロリス・リーチマン(「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」)…8%
4位 シャナン・ドハーティー(「90210」) 4%
5位 クリステン・ウィグ(「サタデー・ナイト・ライブ」)…2%

【今夏最も興奮した番組】
1位 「24−TWENTY FOUR−」…28%
2位 「アメリカン・アイドル」…23%
3位 「LOST」…19%
4位 「Scrubs」…16%
5位 「REAPER デビルバスター」…8%
6位 「Dollhouse」…6%

【「HEROES/ヒーローズ」視聴率回復策】
1位 「全世界を危険にさらすことをやめる」…37%
2位 「そのままで大丈夫」…23%
3位 「少なくとも3人の登場人物を殺す」…21%
4位 「タイムトラベルはもういい!」…16%
5位 「ピーターの能力を復活させない」…4%


【全米脚本家組合のストライキがテレビ視聴に与えた影響】
1位 「ケーブルテレビで素晴らしい番組を発見した」…49%
2位 「え? ストライキって何?」…28%
3位 「ものすごい勢いでインターネットを始め、やめることができない」…12%
4位 「ギターヒーローになった。次は『エキスパート』モードに挑戦する」…6%
5位 「すべてのエンターテイメントをやめて、ヨガを始めた」…5%

【本当にテレビで番組を見ている?】
1位 「はい、ハードディスクレコーダーが最高の友達」…69%
2位 「番組を見逃した場合、ネットで無料視聴する」…27%
3位 「いや、すべてダウンロードしている。『iTunes』とかではなく……分かるでしょ?」…3%

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