星野仙一氏の公式サイトが突然閉鎖「13年間本当にありがとう」。

2008/11/17 16:46 Written by Narinari.com編集部

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星野仙一氏が中日の監督時代から更新を続けてきた公式サイト「星野仙一のオンラインレポート」が、11月17日の更新を最後に突然閉鎖した。最後の更新「いつかまた、次の夢を」では次のようなメッセージを掲載している。

「みなさんには突然のことになるかもしれないんだけれど、わたしのこのホームページもきょうの更新をもって最後にすることに致しました」
「ユニホームを着る予定もなく身辺もようやく静かになってきたこのところで、このホームページにもひとまず終止符を打つことにしましょう」
「なにごとも終りは突然だけれども静かにやってくるものだとすると、わたしのこのホームページもこうしてあっさりとお別れさせていただく方がいいのかもしれない、そんな気持ちでいるということです」
「13年間、本当にありがとう」

「星野仙一のオンラインレポート」は星野氏がファンや読者との距離を縮め、「本音」を語るスペースとして、中日監督時代(第2期)の1996年にスタート。良くも悪くも野球界では存在感のある星野氏だけに、そこで語られる「本音」は常に衆目を集め、話題を呼んできた。

例えば近鉄とオリックスの合併問題が浮上した2004年。球界縮小への流れに危機感を募らせた星野氏は「本当に合併という一番安易な道しか残されていないのか。このまま10球団へ8球団へと球団を減らしていっていいのか。近鉄もオリックスも赤字解消への努力をしたというけれど、本当に手を尽くしてきたのだろうか」「(カネがある球団有利の制度導入で)戦力は偏り、年俸は高騰して経営は追いつめられる一方なのだから、ある意味で今こうして破綻する球団が出るのは目に見えていたことだ」と痛烈な批判をつづり、さらに「今の巨人の渡辺オーナーと、渡辺オーナーに追随するオーナーたちが歩もうとしているのはそうした不毛の、破滅への道だと思う」と、巨人の渡辺恒雄オーナー(当時)に名指しで物申したことも。

また、スポーツ紙などのいわゆる「飛ばし記事」によって騒動が起きた際に、星野氏が自らその時々の状況を説明する場としても機能し、2005年に「巨人監督就任」が噂されたときには「巨人の監督にどうだといわれたところで、そんな話、現実にわたしのところには来ていないのだから答えようが無い。『来たらどないするかって? わしはいま阪神タイガースに籍を置くにんげんやぞ。そんな雲をつかむような仮定の話に答えられるわけがないやろ』」と否定。

そして記憶に新しい北京五輪での星野JAPAN敗退直後には、「(サイトを運営する事務局に)『批判はあたりまえじゃ』『反省せえっ』『失格じゃ』『辞めろ』『去れ』『死ね』といった声でいっぱいらしい」と批判にも触れ、「WBC監督就任」騒動の際には「WBC、WBCって、なんなんだ?」とキレ気味のコメントをつづる一幕もあった。

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