米TVドラマ「プリズン・ブレイク」打ち切りか、視聴率低迷で。

2008/11/14 23:19 Written by コジマ

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近年、米国では連続ドラマが好評を博しており、「24−TWENTY FOUR−」をはじめ多くのテレビドラマが続編を放送している。そのうちの1つである「プリズン・ブレイク」は、無実の罪を着せられた兄を救うべくIQ200の天才設計技師が脱獄を企てるというストーリーが人気となり、第1シーズンの平均視聴者数は1000万人を記録。2006年にはゴールデングローブ賞、エミー賞など数々の賞に輝いた。主演を務めるウェントワース・ミラーの美青年ぶりも人気の秘密だ。

現在、日本では日本テレビ系で第3シーズンが放送されているが、米国で放送中の第4シーズンが6話を残して打ち切られる可能性が出てきたと、米芸能情報誌ハリウッド・リポーターが伝えている。同誌によると、視聴率低下に歯止めがかからず、米フォックス・チャンネルが発表した来春までの放送スケジュールにも組み込まれていないという。

第1シーズンで平均視聴者数1000万人を記録した「プリズン・ブレイク」だが、第2シーズンでは同940万人に低下。全米脚本家組合によるストライキの影響でエピソード数を減らして強引に終わらせた第3シーズンは同820万人に下がったものの、米フォックスは第4シーズンの放送を決定するだけでなく、主要キャストと第7シーズンまでの契約を締結した。スト終結による視聴率回復を期待したのだろう。

ところが、第4シーズンでも視聴率の低迷を解消できず、予定されている全22話のうち16話までしか制作会社に発注されていない状態。来春の放送スケジュールにも組み込まれていないことから、同誌は打ち切りがほぼ決定したとしている。

先日は、同じく日本でも人気の米テレビドラマ「HEROES/ヒーローズ」のプロデューサー2人が視聴率低迷により解雇されたことが話題になったが、2作品以外にも好調だったテレビドラマが全米脚本家組合のストライキ以降、軒並み視聴率を落としている。これは、ストによって放送作品が減り、テレビよりもインターネットをする機会が増えた人が多くなったためだという。

前例のない長期ストでネット配信での権利を勝ち取った全米脚本家組合だが、テレビ離れや番組打ち切りを招くなど、結局は自らの首を締めることとなってしまったようだ。視聴者をテレビに呼び戻すカギは、続編に頼らない魅力的な作品を生み出すことかもしれない。

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